デジタル広告(Google広告、Facebook広告など)の効果的な運用、始め方
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デジタル広告で集客したい場合は、その仕組みや効果的な運用方法について理解しておくことが大切です。多くの企業はデジタル広告を専門家に外注するため、特に知識は不要と考える方もいらっしゃいます。しかし、専門家に任せきりにしては効果的な運用はできません。
そこで、デジタル広告の基本から効果的な運用、始め方まで詳しく解説します。
デジタル広告とは
デジタル広告とは、インターネット上の媒体に表示する広告のことです。メディアやSNS、動画サイトなどインターネット上の媒体であれば、その種類は問いません。例えば、Webメディアの記事と記事の間、ページ横などにはテキスト広告や動画広告などが表示されます。
マス広告との違い
これまでは、デジタル広告ではなくマス広告と呼ばれるものが主流でした。それぞれの違いは以下のとおりです。
特徴 | マス広告 | デジタル広告 |
---|---|---|
配信媒体 | マスメディア(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌) | インターネットやデジタルプラットフォーム |
目標設定 | 認知度やブランド想起 | 認知拡大から購買、顧客との関係維持まで幅広い目標に対応 |
ターゲティング | 不特定多数のユーザーに向けて展開 | 個々のユーザーの興味や行動履歴に基づいて発信 |
費用 | 高額な制作・配信コスト | クリック課金制度、インプレッション課金制などで費用対効果を高められる |
広告効果測定 | 大まかな指標で効果測定 | Googleアナリティクスのようなツールで数値化・改善 |
デジタル広告は効果測定が容易なため、それだけ改善を繰り返しやすいと言えるでしょう。専門家に任せっきりにするのではなく、広告改善に向けてミーティングを実施し、併走体制で広告効果の向上を目指すことが大切です。
デジタル広告の市場は大幅に成長している
総務省によると、世界の広告市場は新型コロナウイルス感染症の感染拡大を機に大きく拡大しています。これは、リモートワークの導入によって企業のデジタルに対する抵抗が少なくなるとともに、ユーザーがインターネットに触れる機会が増えたためと考えられます。
2021年のデジタル広告の市場規模は39兆396億円(前年比32.7%増)となり、広告市場を牽引する形となりました。日本のデジタル広告市場も大幅に成長しており、2021年には2兆7,052億円となっています。
マスコミ4媒体9広告の2兆4,538億円を上回っていることから、マス広告からデジタル広告に移行した企業も多いことがわかります。
デジタル広告の種類
デジタル広告にはさまざまな種類があります。それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
検索連動型広告(リスティング広告)
リスティング広告は「検索連動型広告」とも呼ばれ、検索エンジンの検索結果の上位に表示される広告です。上記のように「スポンサー」と記載があるものがリスティング広告です。
通常、検索結果の上位に表示するためにはSEO対策が施された高品質な記事コンテンツを作成しなければなりません。リスティング広告を利用すれば、コストはかかるものの検索結果の上位に表示できます。
基本的にクリック課金方式(クリックの度に課金される方式)を採用しているため、コストを抑えて効率的に広告運用したい場合に適しています。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は「コンテンツ連動型広告」とも呼ばれ、Webサイトや動画サイトなどの広告枠に表示される広告のことです。
例えば、Googleディスプレイ広告(GDNは、GDNに登録しているWebサイトの広告枠に広告を表示します。表示される広告は、ユーザーの検索履歴から見た興味関心、年齢、地域などの属性に基づくため、自社のターゲットに対して配信できます。
また、リスティング広告が文字だけなのに対し、ディスプレイ広告は画像を使用した視覚的なアプローチが可能です。
SNS広告
SNS広告はソーシャルメディア広告とも呼ばれ、FacebookやInstagram、X(旧Twitter)、YouTube、TikTokなどのSNSに表示する広告です。テキストや画像、動画などさまざまな形態の広告を配信できます。タイムライン上の投稿と投稿の間に挟む形で表示されるものは、広告感が少ないことから高い効果を見込めます。
また、ユーザーの年齢や興味関心、年齢、地域などの属性に適した広告の配信が可能です。また、フォローしているSNSアカウントのカテゴリも指定することで、潜在ユーザーにもアプローチできます。
動画広告
動画広告は、WebサイトやSNS、動画サイトなどに配信するです。デジタル広告の中でも主流となりつつあり、短い時間で多くの情報を伝えられるため注目が集まっています。
動画広告は、動画サイトで配信されている動画の途中に流れる「インストリーム動画広告」と、Webサイトやアプリ内で配信する「アウトストリーム動画広告」の2つの形態に分類できます。
ミレニアル世代が主なターゲットのビジネスにおいては、動画広告の重要性が大きいため、積極的に取り入れることが大切です。
デジタル広告のメリット
メリット | 説明 |
---|---|
ターゲット指向性の向上 |
|
リアルタイム分析 |
|
課金方式の選択肢 |
|
予算の柔軟性 |
|
グローバルな到達 |
|
コンテンツの多様性 |
|
キャンペーンの迅速な展開 |
|
デジタル広告の始め方
ステップ | 内容 |
---|---|
1. 目標の設定 | 広告キャンペーンの目標を具体的に設定する (例)認知向上、トラフィック増加、販売促進など |
2. ターゲット層の特定 | ターゲット層を性別、年齢、興味関心、地域などの要因で絞り込む |
3. 広告プラットフォームの選択 | Google Ads、Facebook Ads、Instagram Ads、Twitter Adsなどのプラットフォームを選択する |
4. 予算の設定 | 広告キャンペーンの予算を決定 初めての場合は少額から始めて徐々に拡大することがおすすめ |
5. 広告の作成 | 選んだプラットフォームで広告を作成する テキスト、画像、動画などを組み合わせてカスタマイズ |
6. ターゲティングの設定 | ターゲット層を性別、年齢、趣味、行動履歴などで絞り込む |
7. キャンペーンの実行 | 広告のタイミングや頻度を設定し、キャンペーンを実行する |
8. リアルタイム分析と最適化 | 広告の効果をリアルタイムで追跡・分析し、クリック率やコンバージョン率などを確認。最適化を行う |
9. 定期的な改善 | キャンペーンを定期的に見直し、A/Bテストや新しい戦略を試して効果を高める |
10. 継続的な学習 | トレンドやテクノロジーに対する学習を続け、広告戦略をアップデートする |
デジタル広告の効果的な運用方法
デジタル広告は、配信後に放置すると効果が少しずつ低下していくものです。検証・改善を繰り返して効果的に運用しましょう。デジタル広告の運用のポイントは次のとおりです。
見込み顧客にアプローチする
デジタル広告の運用では、「購入直前の顧客」にアプローチするのが効率的です。例えば、「営業支援ツール」を販売している場合は、営業の効率化を求める企業がターゲットのため、「営業 効率化」のKWで検索したユーザーに届くリスティング広告を配信するとよいでしょう。
潜在顧客へのアプローチで見込み顧客を獲得する
事業の拡大を考える際は、潜在顧客を増やす広告戦略が必要です。潜在顧客とは、製品やサービスの存在を知らないうえに、悩みや課題を解決する方法を知らない、または悩みや課題に気づいていない顧客のことです。
「こんな悩みはありませんか?」との形式で広告デザインやテキストを考案しましょう。このあたりの細かな技術については、専門家に相談することが大切です。
A/Bテストを行う
ABテストは、WEBマーケティングの手法の1つであり、WEBサイトや広告などの要素を複数のバリエーション(AパターンとBパターンなど)に分け、どちらがより効果的な成果をもたらすかを検証する方法です。
通常、CVR(コンバージョン率)やCTR(クリック率)の向上を目指すために実施します。
ABテストの対象は広告全般です。例えばリスティング広告の広告文やLP(ランディングページ)、バナー広告のバナーなどを対象とします。どの要素がユーザーの反応を最大限に引き出し、成果を向上させるかを明らかにすることがABテストの目的です。
デジタル広告を活用して効率的に売上アップを目指しましょう
デジタル広告を駆使して効果的な売上アップを目指しましょう。ターゲット層のニーズに合わせた広告展開、見込み顧客や潜在顧客へのアプローチなどを組み合わせ、広告を効果的に運用することが大切です。
デジタル広告は、成功すれば絶大な効果を得られる手法のため、ぜひ挑戦してみてください。
ABOUT執筆者紹介
加藤良大
フリーライター
ホームページ・ブログ
歴11年フリーライター。執筆実績は23,000本以上。
多くの大企業、中小企業のWeb集客、
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