マイクロインフルエンサーとのコラボレーションの効果、依頼方法のポイント
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企業の知名度アップや商品・サービスに対する印象の向上などを目的として、マイクロインフルエンサーとのコラボレーションを実施する企業が増えています。マイクロインフルエンサーへの依頼を検討する際は、目的を明確化したうえで適切に依頼先を選ぶことが大切です。
今回は、マイクロインフルエンサーとは何か、コラボレーションの効果や依頼方法のポイントについて詳しく解説します。
マイクロインフルエンサーとは
マイクロインフルエンサーは、フォロワー数が1万人〜10万人ほどのインフルエンサーのことです。そもそもインフルエンサーは、特定の分野やテーマにおいて、一定の影響力や信頼性を持つ人物を指します。
その中でもフォロワー数に応じて、ナノインフルエンサーやミドルインフルエンサー、メガインフルエンサーなどに分類されています。
インフルエンサーの活動は、ファッション、美容、健康、ライフスタイル、テクノロジー、食品など、様々な分野にわたります。インフルエンサーは通常、自身の経験や専門知識をもとにコンテンツを制作し、それをオンライン上で共有することで、フォロワーたちに影響を与えます。
マイクロインフルエンサーに依頼するメリット
インフルエンサーの中でも、マイクロインフルエンサーに依頼するメリットについて詳しく見ていきましょう。
ターゲット層と密接なつながりを持っている
マイクロインフルエンサーは、ナノインフルエンサーよりもフォロワー数が多く、ミドルインフルエンサーよりも少ないことが特徴です。フォロワー数が適度に多いため、フォロワーとの距離が近く、日々のコミュニケーションによって信頼関係を築いています。
そのようなマイクロインフルエンサーに商品やサービスの紹介を依頼した場合、そのフォロワーが顧客になる可能性があります。
例えば、健康食品に関するコンテンツを発信するマイクロインフルエンサーがいる場合、そのフォロワーは健康や栄養に関心を持っている可能性が高いでしょう。同時に、マイクロインフルエンサーの発信内容を信頼しています。健康食品を取り扱う企業がこのマイクロインフルエンサーとコラボレーションすることで、健康食品の魅力が伝わりやすくなります。
費用対効果が高い
インフルエンサーへの依頼料は、通常はフォロワー数や業界での知名度などによって変動します。マイクロインフルエンサーはミドルインフルエンサーやメガインフルエンサーと比べて費用を抑えられます。それでいて、日々の綿密なコミュニケーションによってフォロワーとの信頼関係を構築しているため、高い効果が期待できます。
低コストで高い効果が期待できるため、費用対効果を求める場合にはマイクロインフルエンサーへの依頼がおすすめです。
地域性やニッチな市場への対応
マイクロインフルエンサーは、一部の特定の地域やニッチな市場に焦点を当てていることがあります。この特性は、地域性や特定の興味を持つ小さなコミュニティにリーチするのに非常に適しています。企業が地域性や特定のニッチ市場にフォーカスしたマーケティングキャンペーンを展開する際、マイクロインフルエンサーは強力な味方となります。
例えば、ある地域に特有の文化やトレンドが存在する場合、その地域に影響力を持つマイクロインフルエンサーを活用することで、地元のフォロワーに対してよりリーチが効くでしょう。また、特定の興味や趣味に焦点を当てた小規模な市場においても、マイクロインフルエンサーはそのコミュニティに深く根ざした存在として信頼を築いています。
このような局所的で特定の市場への対応は、企業がよりターゲットを絞ったマーケティングを実現し、受け手となるフォロワー層とのつながりを強化することができます。
長期的な関係構築
フォロワー数が少ない分、マイクロインフルエンサーとのコラボレーションは継続的な関係を築きやすい特徴があります。この特性を活かして、短期的なプロモーションだけでなく、長期にわたってブランドとのパートナーシップを築き上げ、信頼感を深めながら持続可能な効果を生み出すことが期待されます。
長期的な協力によって、インフルエンサー自体がブランドの価値観やストーリーを理解し、よりリアルで共感のあるコンテンツを提供できるようになります。これにより、フォロワーは単なる商品の紹介者ではなく、信頼できる情報源としてマイクロインフルエンサーを見るようになります。
マイクロインフルエンサーへの依頼方法
マイクロインフルエンサーへの依頼方法は3つあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
直接依頼
自社でマイクロインフルエンサーを選定し、直接依頼する方法です。
メリットは、マイクロインフルエンサーとの直接やりとりにより、効率的かつスピード感のある対応が可能なことです。また、企業側の要望を直接伝えられるため、内容のすりあわせの際に認識の相違が起こりにくいでしょう。
デメリットは、マーケティング効果の高いマイクロインフルエンサーの選定や、投稿内容のチェック、商品の送付、分析などを自社で行うことになる点です。
また、キャスティング会社や事務所を経由しなければ依頼できないマイクロインフルエンサーもいます。
キャスティング会社を経由する
インフルエンサーキャスティング会社は、インフルエンサーとのつながりを持っており、依頼主の希望に添った人物を紹介してくれる業者です。
メリットは、インフルエンサーマーケティングに特化した業者が目的に応じた最適なマイクロインフルエンサーのリストアップ・選定をサポートしてくれることです。
さらに、ディレクションや商品の送付、分析などさまざまな点を主導してくれます。そのため、自社にノウハウや人的リソースが無くても安心して依頼できます。
デメリットは、仲介業者がマイクロインフルエンサーと自社との間に入ると、仲介手数料がかかることです。
プラットフォームを経由する
インフルエンサープラットフォームを使う方法もあります。インフルエンサーマーケティング各社が提供しており、アカウント登録をすることで利用できます。
プラットフォーム上で諸連絡や報酬の支払いなどをまとめて行えるため、効率的に施策を実施できるでしょう。
デメリットは、マイクロインフルエンサーの選定や連絡などの負担は減るものの、基本的には自社で施策を進めなくてはならない点です。また、プラットフォームの利用料として月額料金がかかるケースが多く、ディレクションをはじめとするオプションの費用が発生する場合があります。
マイクロインフルエンサーの選び方のポイント
マイクロインフルエンサーを選ぶ際は、次のポイントを押さえましょう。
フォロワーの属性が企業の目的に合致しているか
マイクロインフルエンサーのフォロワーの属性が企業の目的と合致するかを確認しましょう。性別や年代、居住地域、興味・関心、コメント数などを通じて、フォロワーとの距離感や熱量を確認します。例えば、ファッションブランドが女性向け商品を宣伝するなら、女性で20代から30代が中心のインフルエンサーが適しています。また、商品提供エリアに焦点を当てる場合は、その地域にフォーカスしたフォロワーが望ましいです。
共通の興味や関心を持つフォロワーとのコラボレーションは共感を促進し、信頼性の高いメッセージを生み出します。コメントやエンゲージメント数は、フォロワーとのコミュニケーションの活発さを示す指標となります。これらの要素を詳細に把握することで、効果的にターゲットにリーチするマイクロインフルエンサーの選定が可能です。
PR実績があるか
PR実績の有無はマイクロインフルエンサーの選定において重要なポイントです。過去にPR投稿を経験しているかどうかを確認し、その際のエンゲージメント数や反応を数値で把握することが大切です。PRに慣れたインフルエンサーは企業の意図を理解する能力に優れているため、効率的なマーケティングが可能になります。
相性が良いマイクロインフルエンサーに依頼しましょう
マイクロインフルエンサーとのコラボレーションの効果が高いのは、フォロワーの属性やインフルエンサーの質などが企業の目的に合致する場合です。今回、解説した内容を参考に、マイクロインフルエンサーとのコラボレーションを検討してみてください。
ABOUT執筆者紹介
加藤良大
フリーライター
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歴11年フリーライター。執筆実績は23,000本以上。
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