21 February

[起業応援]日本を元気にしたいと65歳で起業!中小企業のIT化への支援で人の役に立つことが楽しい!

掲載日:2022年02月21日   
起業応援・創業ガイド

起業応援インタビューの第8回は、退職後、ホームページの制作などIT化の支援を行う『アトムコンサルティング』です。代表の野田様に起業の経緯やお客様とのマッチング方法など伺いました。

現在起業を考えている方は、どのように起業したらよいか、どんな問題があるのか、など様々な不安があると思います。そこでこれから起業する人を応援するためプロジェクトを立ち上げました。起業したてのユーザー様にインタビューさせていただき、役立つ情報をお伝えしていきます。

どんなサービス提供をしていますか?

中小企業向けに、ホームページの制作やECサイトの構築、インターネット広告、動画マーケティングなどIT化への支援をしています。
お客様のご要望を聞きながら、ご支援をしますが、ホームページの制作・リニューアルをすることが多いです。試作をしながら、PDCAルーティンを回していっています。

名前の由来は?

『アトムコンサルティング』の名前の由来は、私がロボット好きで、ロボットといえば「鉄腕アトム」でしょ!ということで、そこからアトムという名前を付けました。

起業の経緯を教えてください。

中小企業支援で日本を元気にしたい!

大手電機メーカーで28年ソフトウエアの主幹や様々なシステムを担当し、5年間別のソフトメーカに勤務して60歳で退社しました。2社目で中小企業向けの仕事を担当し、「ITコーディネータ」の資格を取得しました。

そこからセミナーなどに参加し、中小企業庁主催の「中小企業・小規模事業所ビジネス創造等支援事業」(現・「マネジメントメンター登録制度/新現役交流会」)というものを知りました。

「中小企業・小規模事業所ビジネス創造等支援事業」では事業者と専門家とアドバイザーの三者で打ち合わせをして、こんなことができますよ!というプレゼンテーションをして、お客様の方が合意されると、そこから支援が始まるという仕組みです。

そこで3社の支援をしました。1社目がプラスチックボトルのリサイクルの会社で、2社目はワイン関連のノベルティを製造・販売する会社で、3社目はある地区の出版組合で、いずれもホームページのリニューアルをすることになりました。3社目は、元のホームページを制作した会社にも見積もりをとったそうですが、私が出した見積もりが半額以下だったらしく私が支援することに決まりました。

この経験から、中小企業のIT化支援に注力しようと思い起業しました。日本には約300万社以上の中小企業があり、日本が元気になるためには中小企業が元気にならないといけない、と思ったからです。

お客様との出会いの場

お客様との出会いは、先にお話しした「マネジメントメンター登録制度/新現役交流会」でのマッチングが多いです。新現役専門家として登録しているのは、退職者が多いようです。

交流会の開催が年に10回ほどあり、募集企業と支援内容の一覧を見て、当方で支援できそうな会社へ応募します。そして面談をして、マッチングということになれば支援が始まる、という流れです。3回までは政府の資金で支援ができ、時間給が5,150円で最大1回6時間までできます。ホームページは作り出すと時間がかかるので、足りない場合は期間や金額を決めて随意契約を結びます。

10年ほどやってきて、面談自体はこれまで約130社と行い、そこから実際に18社をご支援させていただきました。実際の契約に至らなくても、面談相手はほとんどが社長様ですので、いろいろなお話を聞けるのがおもしろいですよ。数はそれほど多くはないですが、友人や過去にお仕事させていただいた方からのご紹介もございます。

継続してご支援をさせていただいている企業様のほか、メンテナンス方法をお伝えして引き継いだ企業様もございました。また、先方がツールの特性を十分に理解されていなくてうまくいかなかったケースもあります。少額でも維持契約をしていただいたほうが良かったかもとしれないと後悔することもあります。

FacebookやTwitterなどで情報発信

ホームページへは月600件ほどのアクセスを頂いていて、FacebookやTwitterでも精力的に情報発信をしています。Googleアナリティクスの活用法やホームページのリニューアル、Web広告などの情報はもちろん、書籍に関する情報も多いですね。実はロボットに関する電子書籍を、2014年1月からこれまでに8冊出版しているんです。今年の1月にも『ロボットをみてみよう2022』を出版したばかりです。

一時期Web広告なども実施したこともありましたが、そういうところから流入して受注に至ることはほとんどありませんでした。やはり交流会などで、フェイストゥーフェイスで話すのが一番集客に良いと思います。

起業するにあたって

依頼金額よりもやりがい重視

開業資金は特段かかっていません。仕事場所としては自宅の6畳ほどの書斎を利用しており、開業のための費用としてはパソコンやスマホの購入費用などです。

頂く報酬に関しては、企業に元気になってほしいという気持ちが強いのでリーズナブルな価格で引き受けるように心がけています。先方に「いくらならいい?」と聞いてしまうこともあります。

会計・経理について

会計は仕訳登録、電子マネーで業務超効率化!

一緒にセミナーを受けていた友人から青色申告の話を聞いていたので、起業してすぐ会計ソフトを買いました。店舗で他ソフトとも比較しましたが、機能は細かくは調べられなかったので値段で選びました。

月々かかるお金は、インターネット代や携帯代などで、変わった科目はほとんどないので、毎月だいたい同じ仕訳です。製品内で一度登録したものを使用しています。他にかかっている費用としては、ITコーディネータ協会の資格更新費用は年に2万円、また、ホームページ制作やドメイン取得の『Jimdo』というサービス費や、PCやスマホの更新などもあります。

報酬を頂くときは銀行振込で、支払いはカードや『PayPay』を利用しているので現金取引はほとんどないですね。

コロナ禍での変化はありましたか?

対面で行う交流会自体が中止になったことが多々ありました。2020年は1件面談があり支援を行い、2021年は3件のリモート打ち合わせを行い、1件支援できました。
「交流会」中止の影響で売上は下がり、2020年、2021年は電気代などの経費を含めると赤字になってしまいました。
でも逆に、面白そうなオンラインのセミナーがたくさん開かれていたので、興味のあるものを多く視聴しました。ステイホームだからこそ自己研鑽の時間と割り切って、たくさん勉強をしていました。常に自分をレベルアップさせていくことも、この仕事には大切ですから。

今後の展望をお聞かせください。

継続して支援させていただくのが喜び

一番うれしいことは、長く継続して支援できることですね。残念ながら廃業などでお付き合いがなくなってしまうこともあるのですが、長くお付き合いできるのは、役に立てているということだと思うので嬉しいです。起業前にご支援した出版組合やノベルティの会社は10年も継続してご利用いただいており、出版組合については業務契約、維持契約を結んでおります。

得意を極めて全力投球

自分が得意なジャンルを極めておくことが重要だと思います。そうしておくことで、自分を売りこむのではなく、相手に寄り添って、お客様の課題解決のお手伝いができると考えております。お客様の希望にお応えするためにも、セミナーへの参加や書籍などで常に自分のレベルアップを目指しています。そして、いざ客先が決まったら全力投球です。

退職後も勉強を続け、日本を元気にしたいと中小企業への支援をする野田様は、気さくにお話をしてくれました。お客様のことを想って支援している様子が伝わりました。(インタビュー担当A)

ご協力いただいた会社

会社名 アトムコンサルティング
代表者 野田 和生
設立 2012年5月
所在地 神奈川県横浜市青葉区藤が丘2丁目15-13
ホームページ https://www.atomcon.com/
電話番号 080-5671-9697
Facebook アトムコンサルティング」 ・ 「ロボットを見てみよう
Twitter 野田和生@アトムコンサルティング
YouTube ロボットをみてみようシリーズ」(書籍紹介)
事業内容 中小企業向けにIT化への技術支援(ホームページの制作、ECサイト構築、インターネット広告、動画マーケティングなど)
お使いのソフト みんなの青色申告

かんたん!なのにしっかり会計。お客様満足度№1の青色申告ソフトです。「らくらく仕訳入力」や自動集計で業務を効率化。電話サポートを含む15ヵ月間のバリューサポート付きです。

取材にご協力いただける方を募集しています

一緒にこれから起業する人を応援しませんか?詳しくはこちらをご覧ください。

<要件>起業5年以内でソリマチのソフトを使用したことがある方
(起業から5年以上経過していても起業当時のことをお話いただける方なら歓迎です)

お問い合わせ先 ソリマチ株式会社 東京本社 TEL:03-5475-5301
受付時間 平日9時00分~16時00分

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