事業者必見!ますますサービスの拡充が図られている「ハローワークインターネットサービス」の活用について解説
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ハローワークインターネットサービスとは?
ハローワークインターネットサービスとは、厚生労働省が運営する就職支援・雇用促進のための情報提供サイトです。事業主側、求職者側、いずれも無料で使用できる日本最大の就職、転職マッチングサイトです。2020年1月に大幅な刷新が図られて以来、窓口に出向く必要がなくなり、ますますサービスの拡充が図られています。今回はそんなハローワークインターネットサービスの内、2021年9月から加わった求人者マイページの3つの新しい機能についてご説明します。
求人者マイページ機能とは?
「求人者マイページ」とは、事業主向けの専用ページのことです。オンライン上で開設でき、会社のパソコン等から各種求人サービスを利用することが可能です。ハローワークの窓口が空いていない曜日や時間帯でも利用可能です。
① 採用後の職場環境について
また、福利厚生や研修制度、両立支援の内容などの事業主のPR情報も載せることができます。
求人活動においては、応募の数を増やすだけでなく、採用後のアフターフォロー、つまり研修実施体制や福利厚生の充実など、安心して応募者が入社するための環境整備が非常に重要です。職場定着のための取り組みをPRすることで、より訴求力のある求人票となります。
② 画像情報の登録や変更が可能
意外に知られていないのが画像登録です。求人票には、文字情報だけでなく、画像情報を最大10枚まで登録することができます。画像登録を充実させることで、職場のイメージや仕事内容を視覚的に訴えることができます。
③ 求職者の情報検索ができる
ハローワークに登録している求職者で、一定の求職情報の公開を希望している人については、求人者マイページから検索することができ、ハローワークを通してリクエストを送ることができます。現時点ではハローワーク経由でのみのリクエスト送信機能ですが、2022年3月からは、事業主が直接求職者に対し、リクエストを送ることができるようになる予定です。
④ 求人者マイページで応募者の管理や採否の結果報告が可能
応募書類が郵送で届く前に求人者マイページで紹介状の確認も可能です。ハローワークへの返信FAXも不要になり、ペーパーレスでの対応が可能となります。
求人者マイページの3つの新しい機能とは?
① オンラインハローワーク紹介
「オンラインハローワーク紹介」という新機能が加わり、これまで窓口で行われていた職業紹介をオンライン上で行うことができるようになり、事業主側と求職者側のやり取りを求人者マイページで完結することができるようになりました。オンラインではありますが、ハローワークの職業紹介となるため、ハローワーク等の職業紹介を要件とする特定求職者雇用開発助成金(通称:特開金)等の支給要件の対象となります。
② 応募書類の管理や採否入力の効率化
求職者がオンラインで応募した場合、求人者マイページ上で応募者の志望動機や応募書類等をタイムリーに確認することができます。また、求人者マイページの「メッセージ機能」を使って、応募者と直接面接日時の日程調整もできます。求職者やハローワークへの選考結果の通知や管理もできるため、電話やFAX等による連絡事務を効率化できるようになりました。
③ オンライン自主応募
オンライン自主応募とは、求職者がハローワークを介さずにマイページを通じて直接応募できるサービスです。ただし、オンライン自主応募はハローワークの職業紹介ではないため、ハローワーク等の職業紹介を要件とする特定求職者雇用開発助成金(通称:特開金)等の対象とはなりません。
最後に
いかがでしたでしょうか?時代の流れとともに、確実に電子化の流れが進んでいることがお分かりいただけたかと思います。しかし、いつの時代も大事なのはその中身です。雇用する側の“売り”が見えない月並みな求人票では、なかなかよい結果に結びつかないことも多いです。事業主にとっての求人票は、求職者にとっての履歴書と同じです。いかに自社の売りを整理して言語化できるか。魅力ある求人票を作成し、今後の御社の採用活動の充実とさらなるご発展をお祈りいたします。
ABOUT執筆者紹介
中山卓
社会保険労務士 キャリアコンサルタント 社会福祉士 保育士
社会保険労務士法人オフィスALPACA 代表社員
株式会社エンパワーメント・ジャパン 代表取締役
一般社団法人さくらキャンプ 代表理事
静岡県三島市出身。静岡県東部の会計事務所にて、主に福祉関係の顧問先を数多く担当。2013年より障害福祉事業に特化した社会保険労務士事務所として独立開業し、北は北海道、西は九州まで、オンラインと対面によるサポート体制により、全国の顧問先約200社超。2017年より放課後等デイサービス『さくらキャンプ』を立ち上げ、発達に課題を抱える児童の通所支援事業にも携わる。また、社会保険労務士による日本初の法律系ロックバンドWORKERS!のリーダーとしても活動中。「ロックで伝える社会保険」をテーマに社会保険、労働法をわかりやすく伝えるための活動を行っている。
社労士バンドWORKERS!と弁護士倉重公太朗氏と法政大学キャリアデザイン学部松浦ゼミの学生たちとのコラボ企画により「キャリア自律の歌 制作プロジェクト」が目下進行中。現在、法政大学大学院キャリアデザイン学研究科在学中。
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株式会社エンパワーメント・ジャパン
一般社団法人さくらキャンプ
社労士バンドWORKERS! オフィシャルWEBサイト
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