筆者はiPhone 16 Pro Maxを購入! iPhone 16シリーズのお勧めチェックポイント
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9月20日にiPhone 16シリーズが発売されました。iPhoneファンであれば、すでに手に入れている人もいると思いますが、どんどん価格が高くなっているので躊躇している人も多いでしょう。2021年に発売された「iPhone 13 128GB」は9万5800円でしたが、「iPhone 16 128GB」は12万4800円と3割以上高くなっているので、当然かと思います。そこで今回は、iPhone 16シリーズを買うべきか見送るべきか、どんなポイントを見て判断すればいいのかを解説します。
まずは、価格をチェックしましょう。無印iPhone 16の128GBモデルは12万4800円です。しかし、ストレージが128GBというのは少な目です。ゲームを楽しんだり、写真や動画を撮ることが多いなら256GBは欲しいところです。512GB以上から一気に高くなりますが、256GBであれば値上がり幅は小さいので高コストパフォーマンスです。
大手キャリアでiPhone 16シリーズを購入する場合、販売価格は少し高くなるものの、契約条件によって大幅な割引が受けられます。例えば、ソフトバンクは「新トクするサポート(プレミアム)の早トクオプション適用」で機種代金36円という目を疑うような割引が用意されていますが、色々な条件が付いているのでよく確認するようにしてください。
Apple Storeであれば割引はありませんが、手持ちのiPhoneを下取りに出すことができます。例えば、今回筆者はiPhone 16 Pro Maxを購入しましたが、iPhone 15 Pro Maxを下取りに出すことで9万5000円が返金されました。
iPhone 16シリーズの価格表(Apple Storeで一括購入時) | ||||
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モデル | 128GB | 256GB | 512GB | 1TB |
iPhone 16 | ¥124,800 | ¥139,800 | ¥169,800 | - |
iPhone 16 Plus | ¥139,800 | ¥154,800 | ¥184,800 | - |
iPhone 16 Pro | ¥159,800 | ¥174,800 | ¥204,800 | ¥234,800 |
iPhone 16 Pro Max | - | ¥189,800 | ¥219,800 | ¥249,800 |
Appleの生成AI「Apple Intelligence」を使うならiPhone 16シリーズがベスト
あくまで筆者の視点ですが、iPhone 16シリーズを購入する最大の理由が待望されるAppleの生成AI機能「Apple Intelligence」です。2022年から生成AIが大ブレイクする中、Appleは沈黙を守り続けましたが、やっと参入してくるのです。ビジネスの様々なシチュエーションで活躍できそうなので、「Apple Intelligence」は絶対に使いたい機能です。
「Apple Intelligence」はiPhoneに入っている個人情報や様々なデータを利用して、パーソナライズされた体験を提供します。セキュリティに配慮しており、個人情報などを外部に送信しないようになっています。テキストの生成だけでなく、画像も生成でき、さらにはSiriで「ChatGPT」も利用できます。例えば、夕食のメニューを聞くこともできますし、メッセージやカレンダーなどの情報を参照しながら回答することができるのです。なお、カメラで撮影した写真を分析する「Visual Intelligence」機能はiPhone 16シリーズ専用となります。
とは言え、現時点ではまだ利用できません。アメリカでは10月から提供が開始され、日本語対応は来年とされています。また、対応するiPhoneはiPhone 16シリーズとiPhone 15 Pro / Pro Maxとなります。実は、iPhone 15 Pro Maxであれば、「Apple Intelligence」を使えたのですが、目玉の「Visual Intelligence」を使ってみたいので買い換えました。
日本語対応が来年というのは残念です。「Apple Intelligence」が日本語に対応してからiPhone 16を買う手もありますが、iPhoneは値下がりするわけではないので、どうせ買うなら今買って長く最新機種を使った方がお得です。
iPhone 16シリーズの中で何を買うべきか
iPhone 16は無印、無印Plus、Pro、Pro Maxの4モデルがあります。無印シリーズとProシリーズの大きな違いは3つあります。1つ目がディスプレイです。無印シリーズはSuper Retina XDR OLEDで、ProシリーズはSuper Retina XDR OLEDでProMotionに対応しています。ProMotionは最大120Hzのリフレッシュレートでちらつきや点滅を抑える技術で、快適にゲームなどを楽しめます。
サイズは、小さい順に無印が6.1インチ、Proが6.3インチ、無印Plusが6.7インチ、Pro Maxが6.9インチとなっています。普通サイズがよいか、大きいのがよいかは好みで選ぶと良いでしょう。軽い方がいいという人もいれば、老眼なので大きい方が見やすい、という人もいます。
2つ目がカメラです。無印とProではカメラの数も性能も異なります。どちらも画素数はメインカメラが48MPですが、超広角カメラは無印が12MP、Proシリーズが48MPです。さらには、Proシリーズにはもう一つ望遠の12MPカメラも追加されています。光学ズームはProが3倍、Pro Maxは5倍です。ちなみに、ProシリーズはLiDARスキャナも搭載しています。カメラにこだわるならProシリーズ、中でも屋外で望遠撮影を楽しむ、というのであればPro Maxがお勧めです。
3つ目が素材です。フレームの素材が無印シリーズはアルミニウムで、Proシリーズがチタニウム製となっています。やはり、チタニウムボディの方が高級感があります。耐久性もアルミよりも優れています。
CPUも異なり、Proシリーズの方が搭載するA18 Proチップの方が高性能なのですが、普段使いではあまり差を感じることはないと思います。
結論としては、予算重視もしくは基本機能で十分な方はiPhone 16、大画面を求めるならiPhone 16 Plus、カメラを重視するならiPhone 16 Pro、最高峰の性能を求める人にはiPhone 16 Pro Maxがお勧めです。
iPhone 16 Pro Maxを実際に使ってみて
予約に手間取ってしまって、発売日に手に入れることができず、少し遅れてiPhone 16 Pro Maxを入手しました。iPhoneを落として破損させるのが怖いので、本来は「AppleCare+ for iPhone」も契約すべきです。しかし、iPhone 16 Pro Maxの場合、2年間で3万1800円となかなかのお値段。今回は、ガラスフィルムを貼って保護することにしました。
今回購入したSimplism(トリニティ)の画面保護ガラスは気泡が入らず、きれいに貼れるので選びました。ケースを使う場合でも干渉せず、ディスプレイを保護してくれます。
iPhone 16 Pro MaxはiPhone 15 Pro Maxと比べて、ディスプレイサイズが0.2インチアップし、6.9インチになっています。また、重量は6g重くなっています。数字で見るとわずかな差ですが、想像以上に迫力があり、ずっしり来ました。スマートフォンに軽さを求めるなら、重いので注意が必要です。筆者にとっては重さは気にならず、大画面が正義なので快適です。
新たに搭載された「カメラコントロール」ボタンを押すと、カメラが起動し、シャッターを切ることもできます。シャッターは以前から音量ボタンで切れるのでどちらでもいいのですが、シングルアクションでカメラを起動できるのは便利。シャッターチャンスを逃さずに色々と撮れるのがありがたいところです。単なるボタンではなく、タッチセンサーになっているので、撮影時に設定をスムーズに切り替えることもできます。
ちなみに、iOS 18ではホーム画面のカメラアイコンを他の機能に切り替えれられるようになっています。カメラはホーム画面のアイコンからではなく、ボタンで起動するのが基本になりそうです。
画面サイズが大きくなり、性能も向上しているのに、バッテリー駆動時間が伸びているのに驚きです。カタログ値でビデオ再生時間が最大33時間となっており、前モデルから4時間も長くなっています。モバイルバッテリーを持たずに出かけられるのはありがたいところです。
筆者はiPhoneをカーナビとしても使っているのですが、やはりPro Maxの大画面は快適です。処理性能も向上しており、アプリが重くなるということがありません。
以上が、iPhone 16シリーズについての解説となります。「Apple Intelligence」に興味があるなら購入一択。ただし、iPhone 15 Pro/Pro Maxのユーザーであれば、無理して買い替える必要はなさそうです。
iPhone 13/14シリーズと比べるとCPUもメモリも大きくパワーアップしているので、高性能ぶりを体感できるはず。長く使っているスマホだとバッテリーもへたっているでしょう。iPhone 16はバッテリーの持ちもいいので買い替える価値は大きいと言えます。
iPhone 16 Pro Maxを購入してしばらく使ってみて、筆者としては大満足。iPhone 16シリーズの購入を迷っている人の背中を押すことができれば幸いです。
ABOUT執筆者紹介
柳谷智宣
ITライター/NPO法人デジタルリテラシー向上機構 代表理事
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1998年からIT・ビジネスライターとして執筆活動を行っており、コンシューマからエンタープライズまで幅広い領域を手がけている。2018年からは特定非営利活動法人デジタルリテラシー向上機構(DLIS)を立ち上げ、ネット詐欺や誹謗中傷の被害を減らすべく活動している。