【家電ライターが解説】一人暮らしに最適なオススメ家電
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新生活家電はココだけ押さえればOK!
新社会人で一人暮らしを始める方も多いでしょう。しかしどんな家電を買ったらいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか? そんなあなたにとっておきのアドバイスです。
都会での一人暮らしだと不要な家電もかなりあるので注意
たとえば東京や大阪、名古屋など大都市で一人暮らしする場合は、あまり必要ない家電があります。それは洗濯機と炊飯器です。場合によっては、冷蔵庫なしで生活しているセンパイもいるようです。それはなぜでしょうか?
大都市の住宅地には、コインランドリーがコンビニのようにあちこちにあり、わざわざ洗濯機を買わなくても週に一度だけ近所のコインランドリーに行けば、高価な洗濯機を買うまでもないからです。とくに梅雨の時期は洗濯機で乾燥することが多いでしょうが、一人暮らし用の縦型洗濯機は乾燥の電気・水道代がコインランドリーの乾燥機と変わらない程度(1回70円程度)かかります。ですから洗濯機を購入する前に、近所のコインランドリーの把握は欠かせません。
炊飯器は大都市にこだわらず、よほどのこだわりがなければ不要です。なせなら最近のパックご飯はとてもおいしく、炊飯器で炊くのと大差ありません。これまで「サトウノごはん」一択でしたが参入企業が多く価格競争により価格も安く、白米から玄米、麦ごはんとバリエーションも豊富になりました。そんなわけで炊飯器を持たない人がここ数年で増えています。
さらにアパートやマンションのすぐ隣にコンビニがあるという物件なら、冷蔵庫や電子レンジすら買わないという人もいます。冷凍食品はコンビニで買えますし、冷たい飲みモノやお酒もコンビニで買えます。そんなワケで「1Fのコンビニは俺の冷蔵庫」なんて豪語している人もいるほどです。
電子レンジを買うなら安さで選んでOK!
もし電子レンジを買うなら安さで選んでOKです。一流メーカーでもマイナーなメーカーでも性能差はほとんどなく、故障の頻度も変わりありません。高いレンジは高出力の800Wまで備えているモノがありますが、お弁当を温める時間が3分から2分になる程度で原価を回収できるかどうが疑問です。
またパンを焼くトースター機能や料理をするオーブン機能を備えたモノがありますが、料理好きならともかく特に必要ないでしょう。電子レンジのトースター機能は、トーストするのに時間がかかるので、フライパンの上で焼いたり、コンロのグリル機能を使った方便利です。
唯一注意するのは、丸いガラスのテーブルが回る「ターンテーブル方式」ではなく「フラットテーブル方式」を選ぶことです。ターンテーブル方式は、コンビニ弁当がうまく回らないときがあり、加熱にムラができてしまいます。
また東日本と西日本間で転勤がありそうな場合は、「フリーヘルツタイプ」のレンジを買った方がいいでしょう。激安品だと東日本専用、西日本専用となっているため、東西をまたいだ転勤があると買いなおしが必要になります。
洗濯機を買うなら5k前後の縦型一択
一人暮らし用の洗濯機の基本は5kg前後の縦型洗濯機一択です。縦型洗濯機とは、洗濯ものの投入口が上部にあるタイプです。多くの洗濯機は7kgが一番小さいモデルですが、一人暮らしでは1週間ため洗いするする人にしかおすすめできません。
価格を大きく左右するのはヒーター式の乾燥機能がついているか否かです。自分でこまめに干すという方は、乾燥機能なしもしくは簡易乾燥機能(ヒーターなしの送風だけで乾かす)だけの安いものでOKです。干すのが面倒という人はヒーター式の乾燥機能付きになります。ただし毎日乾燥機能を使うと電気代が月に数千円かかるので注意してください。
どうしても干す手間を省いて電気代も安くしたいという場合は、初期投資が高くなりますがドラム式洗濯機になります。ドラム式はワンルームに入らないものがほとんどなので、一人暮らし用のドラム式はAQUAの「まっ直ドラム」一択になります。1回の電気代は26円程度なので、縦型の70円に比べて半額以下になります。
冷蔵庫は150Lが標準で2ドアタイプ一択
冷蔵庫で悩むのは容量でしょう。一般的に冷蔵庫の容量は1人100L(リットル)と言われていますので、最低100Lタイプとなります。しかし一人暮らしとなると、食材を使い切ることがなかなかできないため、100Lだと狭さを感じます。目安として、自炊をする場合は200L、そうでない場合は150Lが標準となります。これならある程度冷たい飲み物をストックしても狭さを感じないでしょう。
大型冷蔵庫になるとメーカーによっては設置スペースが同じなのに大容量や省エネということがありますが、一人暮らし用のものは国産・中国産でも変わりません。安さで選んでOKです。
唯一の注意点は冷凍庫と冷蔵庫が分かれている2ドア式を選ぶことです。ホテルのように1ドアの冷蔵庫は冷凍食品の保存には不向きです。
掃除機はスティックタイプのカセット式バッテリのものを!
掃除機は、かさばらないスティック型がいいでしょう。注意すべきはバッテリの寿命です。一般的に繰り返し充電回数が500回程度なので、毎日掃除する人だと2年半でバッテリの寿命が来てしまいます。つまりバッテリ内蔵型では、本体はまだまだ使えるのにバッテリ交換のために有償修理になるという点です。
ですからこまめに掃除をする人ほど、カセット式バッテリタイプをオススメします。これならバッテリの寿命がきたらバッテリを別途購入するだけです。修理に出す時間も不要です。ただカセット式バッテリの価格はメーカーでまちまちなので、本体購入時に価格をチェックしてランニングコストを含め製品選びをしましょう。
バッテリは各社30分ほど持つように設計されています。ただしこれは「標準」や「自動」というモードで使った場合で、最大吸引力の「強」で使うと10分ぐらいしか持ちません。大掃除などで1時間掃除する場合もある場合は、予備バッテリーをあらかじめ購入しておく手もあります。
カセット式バッテリでスティックタイプを選べば、サイクロンだろうと紙パックだろうと、どのメーカーを選んでもかまいません。
テレビは32~42インチでネットワークコンテンツ対応が基本
最近のテレビはネットワークコンテンツを楽しむもので、電波の放送を見る機会がほとんどありません。ですからドン・キホーテで販売しているような、ネットワーク専用テレビ(というよりモニタ?)を購入するというのもありです。ただ選択肢がほとんどありません。なぜならテレビメーカーはテレビでCMを流している関係で、テレビが見られないテレビを発売できないのです。
一般的には32~42インチの2K液晶テレビがいいでしょう。このサイズだと4Kを買っても画質はほとんど変わりません。ポイントはネットワークコンテンツに対応しているものを選ぶ点です。激安品はYoutubeすら見られないものがあります。
最近は中国製のテレビの品質が国産並みに向上したので、中国製でもまったく問題ありません。これなら10インチで1万円程度なので42インチでも4万円程度で購入できます。またテレビとパソコンをHDMIコネクタでつなげると、ノートPCの拡張ディスプレイにできるのでHDMIケーブルも合わせて購入しておくといいですよ。
いろんなセンサーがついて部屋を快適にしてくれる機能は一人暮らし用には不要です。また6畳~8畳用なら日本製も中国製も省エネ性能に変わりはありません。安さで選んで問題ありません。
ただ冬場のエアコン暖房による乾燥が気になる方だけ注意してください。加湿器は意外に床を占有するうえに、水タンクへの補給は面倒です。乾燥肌やのどが弱い方、喉を使うお仕事をしている方には、加湿機能付きのエアコンをオススメします。
具体的には、ダイキンとパナソニックのエアコンです。これらは室外機の中に外気の水分を吸収する装置が付いていて、その水分を室内機に送り加湿してくれます。タンクに水を補給することなく、暖房のONで加湿が始まるので一度使うと便利で手放せなくなります。
ABOUT執筆者紹介
家電ライター/エンジニア 藤山哲人
「羽鳥真一モーニングショー」「ZIP!」「ゴゴスマ」「イット!」「news every」「Nスタ」などのワイドショーやニュースで節電や省エネを含めた家電などのコメンテーターとして多数の番組に出演。またレギュラーのラジオ番組のほか家電専門媒体「家電Watch」や「現代デジタル」「文春オンライン」などでも、家電やその回りの技術記事を“優しく楽しく面白く”解説している。
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