冬の風物詩?! まもなく始まる"確定申告"を乗り切りましょう。
みんなの経営応援通信編集部
みんなの経営応援通信読者の皆さん、はじめまして!
ソリマチ株式会社 “みんなの経営応援通信編集部”の すえ です。税理士や社労士などの先生以外の記事が公開されることは初めてで、少しワクワクしながら記事を執筆しています。読者の皆さんも今回は、ごゆるりとお付き合いください。そんな私も2018年はFXの取引で成功して副収入を得ることができました。そこで今年は確定申告を行います。
今回の”みんなの経営応援通信”は、青色申告のキホンと私の確定申告成功と失敗についてお伝えしたいと思います。「ソリマチに勤めているのに確定申告?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、『医療費控除』や『ふるさと納税』による手続きなどたくさんあります。
それでは、まずは⻘⾊申告のキホンからおさらいしましょう。
そもそも確定申告って?
1月1日から12月31日までの1年間の所得と税額を計算し、原則翌年2月16日から3月15日までに税務署に提出するものです。(16日が休日の場合は月曜日からです)皆さんこの時期は大変忙しいと思います。3月までに納品!!という企業様や個人事業主様はこんなことに時間がかけられないのも事実。私の知り合いのデザイナーさんは、毎年「この日だけは仕事はごめんなさい!」と泣きの連絡が入っていたことを思い出します。年度末でなければ嬉しいのですが…。
確定申告についてもう少し詳しく説明すると、所得間の損益通算や所得控除、税額控除などから所得税の再計算をして納めすぎた税金を還付してもらう手続きです。代表的なものに医療費控除、住宅ローン控除などが挙げられます。なお、還付申告する場合の申告期間は、翌年の1月1日から5年間です。
私も初めてセルフメディケーション税制の確定申告をしたときは、誰にも頼らずに行ったので書類を作ることにドキドキしていましたが『国税庁 確定申告書等作成コーナー』で簡単にできました。国税庁のホームページにも、『確定申告特集』がありますのでぜひご確認ください。
簡単に確定申告のキホンを説明すると以下になります。
青色申告のススメ!
会社員の場合は勤め先で年末調整がなされているため、勤務先の給与以外に収入がない場合には確定申告の必要はありません。ただし一定以上の副収入がある人や、高額の医療費を支払った場合(*1)には、確定申告をする必要が出てきます。青色申告とは「不動産所得」「営業所得」「農業所得」などがある方向けです。
*1:医療費は必須ではありませんが、申告をすることで控除を受けることができます。
青色申告者に与えられる主な4つの特典を詳しく見ていきましょう。
事前になにか手続きが必要ですか?
事前に税務署に『青色申告承認申請書』を提出する必要があります。新規に開業した場合も、何もせずにいれば白色となります。青色申告を希望する場合には、開業届と同時に所轄の税務署長宛てに『青色申告承認申請書』を提出します。事業を開始している場合は、青色申告に変更する年の3月15日までに申請書の提出してください。
確定申告に必要な書類は?
青色申告ソフトで作成できる決算書のほか、所得税額を計算するための確定申告書やそれに添付する明細書が必要です。国税庁のホームページでは、確定申告に必要な書類の説明が分かりやすく記載されていますので、併せて『初めて確定申告される方』もご確認ください。
会計ソフトって本当にラクなの?
手書きの帳簿と違い、転記や集計する必要がなくなります。計算が必要な個所は自動計算。書き損じの心配もありません。さらに、青色申告65 万円控除を受けるには複式簿記による記帳が必須です。この点も会計ソフトを利用するとラクに記帳を行うことができます。
e-taxを利用するには?
e-taxは青色申告ソフトで作成したデータをそのままネットで送信できます。忙しい中税務署に行かなくても、国税庁ホームページの『国税庁 確定申告書等作成コーナー』で申告書を作成し、自宅からネットで提出(送信)できます。そして24時間受付も便利ですね。日中は仕事が忙しく深夜にしか作業できない方にもピッタリです。
ただし、事前手続きが必要なのでお早めに手続きをしてください。
そうなんだ!確定申告
ふるさと納税でさらに身近になった確定申告。また昨年から『セルフメディケーション税制』もスタートし、気になっている方も増えてきたかと思います。医療用から転用された特定成分を含む医薬品を年間1万2,000円を超えて購入した際に、1万2,000円を超えた部分の金額(上限金額:8万8,000円)について所得控除を受けることができます。私も昨年このセルフメディケーション税制を利用したのですが、先日やっと5,000円近く受け取りに銀行まで行ってきました。少し大変ですが、返ってくるのはとても嬉しいです。5月10連休の旅行のお小遣いとなりそうです!
ここからは編集担当が確定申告の際に直面した、個⼈的な失敗談をお伝えします。調べていくとたくさんの情報が出てきますので、読者の皆さんもぜひ調べてみてくださいね。
セルフメディケーション税制も『領収書』の保管は5年間
昨年セルフメディケーション税制のために確定申告をした私ですが、書き終わった瞬間に「よし!これで終わり!!」と満足して、全ての領収書を捨ててしまいました。しかし、セルフメディケーション税制は領収書の5年間保管が必要だったのです…。
そして、2018年6月税務署から1通のお手紙が届きました。
(税務署)ちょっとすえさん、先日確定申告されましたが『領収書』を拝見させてもらえますか?
…え?え?! もう既に灰になってます…。
このときは冷や汗が流れました。全員ではなく、ごくまれにチェックをされているようですがまさか私に当たったようです。宝くじも当たらないのに…。
慌てて税務署に電話と書類の手続きをした結果、「今回は大丈夫です」とのお許しをいただきました。
皆さん記入が終わったら満足して領収書は捨てないようにご注意ください。捨てる方なんて、このブログを見る方の中には居ないかもしれませんね。
「医療費のお知らせ」は、医療費控除の申告手続きに使用可能となりました。
平成29年分の確定申告から、領収書の提出の代わりに医療費控除の明細書の添付が必要となりました。また『医療費のお知らせ』を添付すると、明細の記入を省略できます。さらに領収書の保管も不要となり私自身ホッとしています。
医療費控除を使わず”健康”であることが何よりも良いのですが、人間調子が悪くなることもあります。私は歯をあまり大切にしてこなかったためか、2年半程歯科通院を行っていました。そして医療費控除内の自由診療分の費用が20万円程度となり、今回は控除の対象となりました。きちんと医療費控除を行い、住民税と所得税の減税を行いたいと思います。
医療費控除も大切ですが歯は全身の痛みにも関係している場合がありますので、こちらも大切にしましょう!
便利な「ふるさと納税ワンストップ特例制度」に落とし穴!?
2018年10月末に「ふるさと納税するぞ!」と意気込んではじめて申し込みをしました。まだ商品は届いてないのですが、楽しみで仕方がないです!ふるさと納税には『ふるさと納税ワンストップ特例制度』という制度があり、確定申告を行うことなく、寄附金控除を受けられる制度です。
「ふるさと納税はワンストップ♪」という勝手な思い込みで、ふるさと納税分は確定申告はしなくていいんだ!と浮かれていました。しかし、「確定申告をする人はワンストップできないみたいだよ」という情報をチラっと耳にしてびっくり。提出前に気が付いて確定申告で医療費控除とふるさと納税分を申告することとなりました。
気が付かずに3月15日を過ぎてしまうと、せっかく納めたふるさと納税の分が無効となります。住民税の減税がなくなるところでした。
まとめ
- 確定申告は基本的に2月16日から3月15日までに税務署に提出しましょう。
- 青色申告とは基本的に「不動産所得」「営業所得」「農業所得」のある方向けです。
- 会計ソフトで行うと書き損じの心配もありません。
- e-taxを利用するには事前に準備しましょう。
- セルフメディケーション税制はレシートを5年間保管の義務があります。
- 「医療費のお知らせ」は、医療費控除の申告手続きに使用可能となりました。
- 『ふるさと納税ワンストップ特例制度』を利用する場合は注意が必要です。
それでは、皆さん頑張って乗り切りましょう!
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