【文具ライター推薦】雨や屋外でもしっかり使える!水に負けない文房具
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屋外でいざメモを取ろうと思った時に雨が降ってきてしまい、ペンのインクが滲んで文字が書けなかったり、紙が濡れてシワになって使えなくなってしまった…という経験はありませんか? そんな梅雨のシーズンや屋外作業、アウトドアなどの野外でも力を発揮してくれる、雨や水に負けない文房具をご紹介します。
濡れた紙にも書ける油性ボールペン「ウェットニー」
屋外で打合せや電話をしているときに急に雨が降ってきてしまった時、メモを書いたら水で滲んで読めなくなったり、メモをとるのを諦めてしまい後から内容を確認する…といった経験はありませんか? 文房具は水に弱いイメージがある方も多いと思いますが、実は水に強く濡れても使える文房具もあるんです。
ゼブラの「ウェットニー」は、ボールペン内部の空気を加圧することでインクを押し出す機構の加圧機構を採用した油性ボールペンです。従来のボールペンでは書きにくかった水に濡れた紙への筆記や、壁に設置したボードの紙面にそのまま上向き筆記ができるのが特徴です。一般的な油性ボールペンで濡れた紙に文字を書くとインクの色が薄くなったり、そもそもうまく書けないことがほとんどです。さらに水性ボールペンを使った場合は、インクが濡れた紙に浸透して滲んでしまいページが読めなくなります。画像はコピー用紙を20秒浸水させた紙への筆記比較です。加圧式のウェットニーは安定して筆記できますが、非加圧式はペン先から水が浸入して徐々に書けなくなります。
筆記具は屋内で使うイメージがありますが、配達需要に伴い配達員の増加やアウトドアのニーズも高まり屋外で筆記具を使うシーンが増えました。また屋外作業はコンクリートやアスファルトといった硬い地面にペンが落下する可能性がありますが「ウェットニー」のボディはステンレス製で頑丈なのでハードな使用環境にも耐えてくれます。屋外で作業が多い方におすすめの1本です。
ゼブラ「ウェットニー」
仕様:ボール径0.7mm 油性ボールペン
カラー:ガンメタリック・ブルー・オレンジ
値段:660円(税込み)
水の中でも書ける「プロジェクト耐水メモ」
先ほどはペンをご紹介しましたが、雨が降ってきてしまった時、ペンではなくメモ用紙をこだわるというアプローチ方法もあります。雨や水が紙にかかると紙がよれてしまったり、ちぎれてしまいますが雨が降っても書ける丈夫な紙もあります。それがオキナの「プロジェクト耐水メモ」です。オキナの大人気メモのプロジェクトペーパーと同じコピーに写りにくいブルーの5㎜方眼罫が採用されています。
オキナの「プロジェクト耐水メモ」は、なんと水の中でもストレスなくスラスラと文字を書くことができます。「プロジェクト耐水メモ」に使う筆記具は、雨でも書ける鉛筆やシャープペンがおすすめです。乾いている状態だと油性ボールペン等でも書くことができます。
水の中でも書ける秘密は紙にあります。ポリプロピレンをベースにした合成紙ユポを使用しているので、耐水性に優れています。ユポ紙は実は紙によく似た合成紙で、プラスチック素材のひとつである「ポリプロピレン」と、天然鉱物「無機充填材」から作られる「フィルム法合成紙」です。ユポ紙は水に濡れてもふやけることがなく、形状がほとんど変化しません。さらに破れにくいという特長も持っています。そのため「プロジェクト耐水メモ」は水中でもメモがとれたり水中に落としても浮かぶので、天候の状態だけでなく災害時にも活躍してくれるので防災文具としてもおすすめです。
オキナ「プロジェクト耐水メモ」
カラー:ブルー・グリーン・ピンク
値段:605円(税込み)
クリアーホルダーを1冊にまとめる「ホルサック」
屋外でファイルから書類を出そうとすると紙が出て濡れてしまい、大事な書類が読めなくなってきてしまった…といった経験はありませんか? そんなときはクリアーホルダーをひとまとめに管理できるキングジムの「ホルサック クリアーホルダーファイル」が便利です。
「ホルサック クリアーホルダーファイル」は、市販のA4 クリアーホルダーを挟めるようになっています。ホルダーストッパーをクリアーホルダーの左上角に挟み、奥まで差し込みクリアーホルダーの下部をポケットにはめ込むだけで収納できます。また手順を逆にすると取り外しができるのでクリアーホルダーの入れ替えも簡単にできます。
クリアーホルダーを1冊にまとまるため、パラパラと本をめくるように書類が探せます。また、クリアーホルダーを収納した状態でも書類の出し入れもスムーズにできます。プロジェクト毎に収納しておくと、屋外でも紙を出さずクリアーホルダーをめくるだけで情報が見れるので、野外でも紙を雨で濡らしたり汚さずに使えます。
キングジム「ホルサック ホルダーファイル」
カラー:ミズイロ・アカ・トウメイ・クロ
値段:6枚収納 682円(税込み)
12枚収納 902円(税込み)
水や汚れにも強いラベルライター「P-TOUCH CUBE」
「ラベルライター」は、粘着性のあるラベルやテープにテキストや画像などの情報を印刷するための電子機器です。仕事では、書類や備品の管理。家庭ではお子さんの持ち物に名前を付けたりとビジネスシーンだけでなくプライベートでも活躍してくれます。そんなラベルライターにも水や耐久性が強いタイプがあるんです。それがブラザーの「P-TOUCH CUBE(ピータッチキューブ)」。スマホで操作ができる小型のラベルライターです。熱転写方式という印刷方法が使われているので、印刷されたテープが熱に強く耐久性が高いのが魅力です。
ブラザーの「P-TOUCH CUBE」はPT−P300BT、PT−P710BT、PT−P910BTの3種類ありそれぞれ印刷できるラベルの幅や性能が異なります。中でも一番小さくて値段もお手頃なのが「PT-P300BT」です。3.5mm~12mmのテープ幅に対応しているので、書類のラベリングにおすすめです。専用アプリ「P-touch Design&Print 2」をダウンロードして操作しますが、本体との接続も画面の指示通りに進めていくだけで、つまずくことなくスムーズに接続できます。多彩なテンプレートがプリセットされているので、直感的な操作でオシャレなラベルが簡単に印刷できます。
ラベルライターの印刷方式は、感熱式と熱転写式の2種類あります。感熱式は日光にあたり続けると変色したり、印字が薄くなることもありますが、テープの単価が安いのが特徴です。熱転写式は熱に強いので長期間貼っても変色しにくいものの、テープの単価が感熱式と比べてコストが高くなるという違いがあります。「P-TOUCH CUBE」は熱転写式なので太陽光やLEDライトに当たっても文字が消えにくく、室内だけでなく雨や野外でも変色しにくいのがメリットです。
テープの種類も豊富で、透明フィルムが表面の保護をしてくれる「ラミネートテープ」や、手帳やギフトのラベルにも使える「マスキングテープ」。そしてアイロンを使用して、衣類などに貼り付けることができる「布テープ」など多数あります。テープの色や文字色も黒や白といったシックなものから、ピンクやゴールドなどの華やかなものまで様々あるので、自宅のテイストに合わせて書類や備品をまとめることができるので1家に1台あると大活躍してくれます。
水に弱いと思われがちな文具のイメージを払拭!
文具は室内で使うイメージが根強くありますが、屋外でも力を発揮してくれる文具はたくさんあります。最近では「ギア系文具」や「アウトドア文具」という呼ばれ方もされています。アウトドアや現場仕事などハードな場面にも力を発揮してくれる文具はじわじわと人気が高まり商品数も増えているので、今後も新商品に期待が高まります。水に強い文具は、防災シーンでも使える場面が多いのでご家庭の防災BOXに1つ入れておくと安心ですよ。
ABOUT執筆者紹介
文具ライター やまぐちまきこ
人気サイト「フムフムハック」の編集長。手帳やノート、ペンなどの文具を中心とした情報を発信中。雑誌やWEBで文具ライターとしても活躍しており、「NIKKEIリスキリング」で文具記事を連載中。ラジオにも多数出演し文具情報を紹介している。