21 January

【DXの基礎知識】自宅で便利な確定申告!e-Taxのメリットと使い方

掲載日:2022年01月21日   
みんなの経営応援通信編集部

e-Tax(電子申告・納税)

e-Taxって何だろう?

e-Taxとは国税庁が運営する国税電子申告・納税システムの通称で、国税に関する申告や納税、申請・届出をインターネット経由で行うことができるシステムです。

2004年から運用を開始したe-Taxは、サービスや対象地域を拡大し、現在では様々な手続きに利用することができるようになっています。
※e-Taxで可能な手続き一覧

e-Taxと一口に言っても形態は多種多様で、WEBサイト、PC用ソフト、スマートフォン用アプリなど、それぞれ使用できるデバイスや可能な手続きが異なっています。

※e-Taxのソフト・コーナー(個人向け)
※e-Taxのソフト・コーナー(法人向け)

 

e-Taxのメリット

いつでもどこでも手続きOK

税務署に足を運ぶことなく、自宅や事務所から手続きを行うことができます。確定申告期間の税務署は非常に混雑していて、何時間も待つことも珍しくありませんので、e-Taxを利用することで移動時間・待ち時間を節約できます。

一定の添付書類の省略が可能

e-Tax経由で手続きをした場合、その記載内容を入力して送信することにより、医療費控除の申請に必要な領収書や所得税控除に必要な源泉徴収票などの提出を省くことができます。ただし、申告期限から5年間は、これらの書類の提出を求められる可能性がありますので保存しておきましょう。

青色申告での控除額が増える

2020年(令和2年)分の確定申告からは、基礎控除額が38万円から48万円に上がり、青色申告特別控除額が最大65万円から最大55万円に変更されました。ただし、e-Taxを利用するか、電子帳簿保存を行って青色申告を行うと、引き続き最大65万円の控除が受けられます。つまりe-Taxを利用すれば10万円分多く控除を受けることができ、節税になります。

 

「まだ使ったことがない」という方は、ぜひこの機会にe-Taxを始めてみましょう!

 

e-Taxに必要な準備

e-Taxに必要な準備

ネット環境とデバイス

e-Taxはインターネット環境がないと使用することができません。また、推奨環境が定められていますので、ご確認ください。

利用識別番号の取得

取得にはWeb・郵送・税務署での直接手続き、など様々な方法がありますので、都合の良い方法をお選びください。

マイナンバーカード(電子証明書)

申告等データを送信する際に必要な電子証明書は、マイナンバーカードに格納されています。マイナンバーカードをお持ちではない方は、改めて取得していただくか、マイナンバー以外の電子証明書を取得する必要があります。法人の場合は、代表者のマイナンバーカードで手続きが可能です。

ICカードリーダライタ

マイナンバーカードをPCに読み込むためには、ICカードリーダーライタが必要です。決して高いものではなく、2000~3000円で購入できます。

 

また、スマートフォンにはICカードリーダライタ機能が搭載されています。令和4年1月からは、PCからの申請時にICカードリーダーライタとして使えるスマートフォンの幅がより広がる予定です。詳細はこちらをご覧ください。

なお、以上は電子申告に必要な準備です。電子納税には、電子証明書とICカードリーダライタは必要ありません。

 

電子申告

e-Taxの主要な機能の一つが電子申告です。法人税、消費税及地方消費税、申告所得税、相続税、贈与税などの申告が可能です。
※e-Taxでの電子申告

特に所得税の確定申告は申告件数が多く、受付期間の税務署が非常に混んでいることからも、電子申告で行うメリットが大きな手続きの一つ、と言えるでしょう。利用者が多いので、e-Taxには「確定申告書等作成コーナー」という確定申告に特化したコーナーが用意されています。

ただし、確定申告に限らず、e-Taxで手続きをした場合、特定の書類は別途書面によって提出する必要がありますので注意しましょう。
※電子的に提出できない添付書類は、どのように提出することになるのですか。

 

電子納税

e-Taxのもう一つの重要な機能は電子納税です。もちろんe-Taxで電子申告を行った場合はそのまま電子納税ができますし、別経由で申告を行った場合もe-Taxに納税情報を登録することで電子納税が行えます。法人税、消費税及地方消費税、申告所得税、相続税、贈与税など全ての国税で、電子納税が可能です。
※e-Taxでの電子納税

ただし、電子納税では領収書は発行されません。領収書が必要な方は従来どおり、窓口に納付書を持参して納付を行う必要があります。

電子納税には「ダイレクト納付」と「インターネットバンキング」の二種類があります。ダイレクト納付はe-Tax内から直接納付を行う方法(事前登録が必要です)、インターネットバンキングは、インターネットバンキングまたはATMから納付を行う方法です。いずれも利便性が高く、従来の納付方法よりも効率化を図れると期待されています。

 

e-Taxは便利!

e-Taxを利用した電子申告・電子納税について、簡単にご紹介させていただきました。

最初の準備は少し面倒だと感じるかもしれませんが、いったん使用開始してしまえば、その後は様々な手続きを効率的に行うことができます。

サービス開始時より、e-Taxのサービス範囲は徐々に広がり、より使いやすくなってきています。ぜひ、この機会にe-Taxの便利さを体感してみてください。
参考:「e-Tax 国税電子申告・納税システム」

 

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