01 January

通勤手当非課税制度の見直し

掲載日:2012年01月01日   
税務ニュース

平成23年度の税制改正により、マイカーや自転車等の交通用具を利用する者の通勤交通費相当額の非課税特例が廃止され、平成24年1月1日以後に支給される通勤手当からは、距離比例額を超える部分は課税の対象となりました。

これまで、マイカーや自転車等の交通用具を利用して通勤している者に支給される通勤手当は、通勤距離が片道15km以上の場合、交通機関を利用したなら負担することとなる通勤交通費として、通勤距離にかかわらず1ヶ月当たり10万円を上限に、非課税限度額が上乗せされていました。

しかしながら、このマイカー等通勤者に対する通勤手当の非課税特例は、交通用具を利用する中長距離通勤者に実費を基準とする額を超えて非課税措置が適用されているとの指摘があり見直されました。よって、これまでと同様の金額を給与に加算して通勤交通費を支給するのであれば、改正後の、距離に比例した非課税限度額を確認する必要があります。

例えば通勤距離が片道15km以上25km未満である場合、非課税限度額は11,300円とされています。なお、平成24年1月1日以後、改正された非課税限度額を超えて通勤交通費を支給するのであれば、非課税限度額を超える部分については給与所得として源泉徴収が必要になります。

お客様満足度No.1・法令改正に対応した財務会計ソフト「会計王」はこちら

  • おんすけ紹介ページ

Tag

最新の記事

2025年05月21日令和の米騒動と家事消費の税務処理
2025年05月20日税理士監修!スマホで確定申告を行うやり方を事前準備からわかりやすく解説
2025年05月19日ストレスチェック後の職場改善
2025年05月15日税理士監修|青色申告特別控除とは?65万円控除や55万円控除を受ける条件をわかりやすく解説
2025年05月14日経営相談の現場から[シリーズ第11回]どうすれば経営者保証をつけずに融資が受けられますか?
人気記事ランキング
2025年04月23日 特定親族特別控除とは?大学生が150万円まで稼いでも63万円控除できるの?扶養控除との違いや課税リスクも解説
2024年03月20日 「4・5・6月の残業を減らすと社会保険料が少なくなる」は本当か
2025年05月09日 【2025年度税制改正】「年103万円の壁→年160万円の壁」ってどういうこと?バイト・パート年収3つの変更点と2つの注意点を解説
2024年03月01日 結局、一番得する社長の役員報酬額はいくらなのか!?
2022年08月24日 【インボイス制度】登録されているか確認する方法&公表サイトではどんな情報が公開される?
2025年02月07日 【2025年度(令和7年度)税制改正(その1)】103万円の壁の引き上げは123万円に!いつから?大学生のバイト「103万円→150万円」の控除も解説
2024年10月30日 なんでうまく充電できない?USBケーブルと充電器のトラブル
2024年10月23日 【インボイス】消費税の2割特例、こんなはずでは…ありがちな誤解を4つ解説
2025年04月18日 令和7年度税制改正で増税!【新設】防衛特別法人税とは?誰がどれくらい納める?増える税収は?
2024年11月20日 【年末調整】定額減税で変わる源泉徴収票&控除済み及び控除されていない定額減税額の確認方法

カテゴリ

お問い合わせ

お問い合わせ

当サイトへのお問い合わせはこちらよりお願いします。