11 December

SEO(検索エンジン最適化)とは?どうすれば上位表示されるのか

掲載日:2023年12月11日   
IT・ガジェット情報

コンテンツマーケティングを始める際は、SEOの知識と正しい認識が必要不可欠です。一般的に、SEOはテクニカルな方法でコンテンツをGoogle検索の上位に表示させる技術と認識されています。確かに、検索上位表示させる施策を指しますが、機械的に何らかの技術を用いれば上位表示できるわけではありません。

本記事では、SEOの基本的な知識と上位表示させる方法をテーマに詳しく解説します。

SEOとは

SEO(Search Engine Optimizationの略称)とは、主にGoogle検索においてコンテンツを上位表示させることで、より多くの流入を目指す施策のことです。Google検索は、キーワードで入力すると、自身の悩みを解決できると思われるコンテンツが表示されます。

Googleは検索エンジンのアルゴリズムを定期的にアップデートしています。2016年頃までは、内容の正確性や専門性などが低いコンテンツが上位に表示されていましたが、現在では悩みを解決できる良質なコンテンツが上位表示されるようになっています。

「検索上位表示=最良のコンテンツ」は間違い

検索上位表示されたコンテンツが最良のコンテンツなのかと言えば、必ずしもそうとは限りません。Googleは、検索結果の表示順位を決めるにあたり、記事の品質だけではなく、ユーザー体験の快適性や一次情報、視覚的な工夫などが重要としています。

つまり、記事の品質が優れていても、ページの読み込み速度が遅かったり、他のコンテンツを書き換えただけのようなページは上位表示されません。

また、記事品質がそれほど優れていなくても、長い歴史を持つドメインや公的機関のドメインなどはSEOで有利になります。例えば、3,000文字のページと8,000文字のページが存在し、後者の方が多くの情報を盛り込んだページだとしても、前者が公的機関のドメインであればそちらが優先的に上位表示されることもあるのです。

コンテンツを上位表示させる方法

それでは、どうすればコンテンツを上位表示できるのでしょうか。こればかりは、実際にコンテンツを作成しなければわからないことであり、一度作成したページを繰り返し更新し、正解を見つけるしかありません。

そこで、コンテンツを最も早く上位表示させるために押さえておきたいポイントを紹介します。

E-E-A-Tに優れたコンテンツを作成する

E-E-A-Tとは、以下4つの要素で構成されるコンテンツの評価基準のことです。

E……Experience(経験)
E……Expertise(専門性)
A……Authoritativeness(権威性)
T……Trustworthiness(信頼性)

従来では、E-A-T(Expertise・Authoritativeness・Trustworthiness)でしたが、2022年12月15日にGoogleの検索品質評価ガイドラインにExperience(経験)が加えられ、E-E-A-Tとなりました。

各要素を簡単に説明すると、以下のようになります。

経験(Experience)……コンテンツを作成した人物の経験や体験が盛り込まれているか
専門性(Expertise)……コンテンツを作成した人は知識や技術が豊富か
権威性(Authoritativeness)……コンテンツを作成した人はそのジャンルで有名か
信頼性(Trustworthiness)……コンテンツの正確性やページの安全性、運営者の信頼性などはあるか

例えば、大手企業と中小企業では、大手企業の方が専門性や権威性が高いため、EとAで有利です。Tについては、サイトの対策次第で対抗できます。Aについても、同業種であれば体験談や現場の人間しかわからない貴重な情報をコンテンツに盛り込むことで対抗できるでしょう。

こうしてE-E-A-Tを踏まえて競合調査し、勝てるキーワードを探すことが第一です。

専門性が高いコンテンツは「外注+監修」で対応

専門性が高いコンテンツを自社で作ればよいと考える方が多いかもしれません。しかし、コンテンツマーケティングの経験がある担当者と現場の人が連携しなければ、良質なコンテンツは作成できないでしょう。基本的な文章力や訴求力などを持つ人材が社内にいるとは限りません。

そのため、コンテンツマーケティングでは外注が第一に選択肢となります。しかし、外注先が自社のジャンルに詳しいとは限らず、そのような人材を探すのにも時間と手間がかかります。そのため、ライターとして基礎能力が高い人物にコンテンツの構成を指示したりアドバイスを受けたりしながら作成し、その納品物を自社で監修するのがスムーズです。

ライターの文章力や訴求力によって作られた記事を監修し、専門性や経験などを強化すれば、効率的に上位表示を狙えます。なお、ライターの名前を作成者として掲載することは義務ではなく、自社が作成した扱いとすることも可能です。

ライターを作成者とする場合は、自社が監修している旨を記事内に記載する必要があります。

SNSと連動させる

権威性を高めるために、SNSとコンテンツを連動させることも重要です。X(旧Twitter)で企業アカウントを作成している場合、コンテンツをXでシェアすることで流入を増やすことができます。

また、企業アカウントが存在していることが権威性の強化となり、コンテンツが上位表示されやすくなります。ただし、企業アカウントを作ったまま放置している場合、その恩恵は得られません。また、フォロワー数が多い、活発にツイートしているなど、ポジティブな要素が多い方がその効果が高まります。

定期的にリライトする

上位表示できた記事は、一度作れば資産になるものの、完全に放置していては資産としての価値が失われてしまいます。Googleは最新情報を提供しているコンテンツを優先的に上位表示させます。例えば、2022年に法改正された場合、その法律を解説しているページは2022年以降は下落します。

法改正の内容を盛り込んだ記事へとリライトすることで、順位の維持や向上が可能です。たとえ新情報が存在しなかったとしても、コンテンツをさらに充実化させたり、よりわかりやすく書き換えたりしましょう。

内部リンクで記事との関連性を高める

記事をある程度作成したら、内部リンクで記事同士をつなげましょう。

例えば、営業支援ツールの特徴を解説した記事と使い方を解説した記事があるとします。営業支援ツールの特徴を解説する記事の中で「使い方についてはこちらをご覧ください」と別記事に誘導します。こうして記事同士のつながりができることで、サイト全体のパフォーマンスが高まります。

被リンクの獲得を目指す

被リンクとは、外部サイトに貼られた自社サイトへのリンクのことです。反対に、自社コンテンツに貼った外部サイトへのリンクを「外部リンク」といいます。被リンクを多く獲得しているサイトは、コンテンツが上位表示されやすくなります。

被リンクを獲得するには、良質なコンテンツを作成して上位表示させるか、SNSやニュースサイトなどで話題になるしかありません。多くの人がコンテンツを自社サイトで紹介してくれることで多くの被リンクを獲得できます。

コンテンツマーケティングでは、時代の影響を受けず長く資産として残る記事と、トレンド記事があります。トレンド記事は被リンクを獲得しやすいため、定期的に作成しましょう。トレンド記事のテーマとしては、業界のニュース、新商品の開発に関すること、世のトレンドとの関連性が強い自社ならではのテーマなどが挙げられます。

SEOは業者に任せきりにしてはいけない

SEOの知識をイチから身につけるのは大変です。本業務を行いながら学習するのには骨が折れるため、マークティング会社やSEO会社などを名乗る企業に一任する企業が多いでしょう。しかし、中にはGoogle評価が大きく低下するガイドライン違反の施策を行う悪徳業者も存在します。

どのように施策を打てば競合サイトに勝てるのかを明確に説明できて、一緒に結果を出すように協力し合うことができる業者を選びましょう。

また、月1回のミーティングで施策の状況や進捗を共有してもらうことも重要です。こちらの要望を聞いたり、不安を解消するために質問にしっかりと答えてくれたりすることも必須条件でしょう。

まとめ

SEOでコンテンツを上位表示させるためには、E-E-A-Tの向上やSNSとの連携など、さまざまな方法を組み合わせる必要があります。今回、解説した内容を参考に、ぜひ一度コンテンツマーケティングに取り組んでみてください 。

ABOUT執筆者紹介

加藤良大

フリーライター
ホームページ・ブログ

歴11年フリーライター。執筆実績は23,000本以上。
多くの大企業、中小企業のWeb集客、メディア戦略に関わってきた。主な領域はITや不動産、医療、美容、税務・会計、法律などだが、ジャンルを問わず対応できる。

[democracy id=”495″]

お客様満足度No.1・法令改正に対応した財務会計ソフト「会計王」はこちら

  • おんすけ紹介ページ

Tag

最新の記事

2024年11月20日【年末調整】定額減税で変わる源泉徴収票&控除済み及び控除されていない定額減税額の確認方法
2024年11月18日ペーパーカンパニーを利用して不正を行うB勘屋と反面調査
2024年11月15日経営相談の現場から[シリーズ第5回]これから創業する私にも融資してもらえますか?
2024年11月15日在宅勤務中の傷病に労災は適用されるのか?
2024年11月13日【2024年(令和6年)年末調整】定額減税は申告書のどこを見るべき?注意点も解説
人気記事ランキング
2024年11月13日 【2024年(令和6年)年末調整】定額減税は申告書のどこを見るべき?注意点も解説
2024年09月30日 【定額減税】定額減税で年末調整はどう変わる?定額減税に伴う年末調整の注意点を税理士が解説
2022年04月26日 JA「建物更生共済」の保険料は年末調整で控除できる?所得税の扱いを確認しよう
2024年03月01日 結局、一番得する社長の役員報酬額はいくらなのか!?
2023年12月02日 「国民年金の控除証明書が届いていたんですけど、どうしたらいいですか?」と問われたら、何と答えればよい
2023年11月16日 【2023年年末調整】今回から扶養控除が厳格化…なぜ?国外扶養親族の新たな条件と必要書類を確認
2022年08月24日 【インボイス制度】登録されているか確認する方法&公表サイトではどんな情報が公開される?
2022年11月10日 【2022年年末調整】年末調整と確定申告、両方やるのはどんな人?
2021年11月22日 共働き夫婦の子供はどちらの扶養? 令和3年8月からの健康保険の新基準を解説します。
2024年04月05日 フリーランス・クリエイターが立替払いした交通費等は源泉徴収が必要?

カテゴリ

お問い合わせ

お問い合わせ

当サイトへのお問い合わせはこちらよりお願いします。