09 November

インターネットバンキングとは?メリットや注意点を網羅的に解説

掲載日:2021年11月09日   
税務ニュース

(1) はじめに

インターネットバンキングは、インターネットを利用して銀行などの金融機関と取引ができるサービスです。パソコン、携帯電話・スマートフォン、タブレットなどから利用できるサービスで、メガバンク、地方銀行、信用金庫などがサービス提供しています。銀行の支店窓口や、ATMまで出向く必要がない利便性から、個人、法人いずれも利用が拡大しております。特に法人では、従来の経理処理(記帳、残高照会、振込、資金移動)をインターネット上で完結できることから、利用が拡大しています。

(2) インターネットバンキングの利用が増えている

インターネットバンキングの利用は増加傾向にあり、中小企業や個人事業主の利用の増加が見込まれます。これまで、振込回数が少なく、インターネットバンキングの固定費が割に合わないため、導入を避けて来た企業も、安価な(無料の)サービスが増えていることや、キャッシュレス化、ペーパレス化、コロナ禍でのリモートワークの増加を理由に、導入に踏み切るケースが増えてきています。インターネットバンキングの振込手数料は、支店窓口やATMでの現金やキャッシュカードによる振込の手数料より安価に設定されている場合が多く、コストメリットがあります。

また、多くの銀行が自行口座への振込手数料を通常の手数料より安く設定している中、金融機関同士で資金をやりとりする「全国銀行データ通信システム(全銀システム)」において、2021年10月から手数料が引き下げられたことを背景に、他行間のインターネットバンキングの振込手数料の引き下げを行う銀行も多く、中小企業、個人事業主にとって導入しやすい環境が広がっています。

(3) インターネットバンキングで出来ること

インターネットバンキングの主なサービスは以下のとおりです。

例:三井住友銀行インターネットバンキング「Web21」

  1. 残高照会、入出金明細の確認
  2. 振込、振替
  3. 総合振込、給与賞与振込
  4. 組戻し、訂正、再振込
  5. 振込先情報の登録
  6. 口座振替
  7. 入金通知、取引通知
  8. 税金、公共料金等の払込(Pay-easy=ペイジー) 等

インターネット上で取引が完結できることから、経理業務の効率化、キャッシュレス化、ペーパレス化等に繋がります。
なお、金融機関によって、利用可能なサービス、利用条件や取扱い制限が異なるため、利用目的にあった使い方ができるか事前の確認が必要です。

【導入事例】
例:インターネットバンキングの利用で業務効率化につながった(A社の場合)
従業員5名のITスタートアップ企業。振込回数が少ないため、インターネットバンキングの固定費(月額利用料金)が割に合わないと判断し、これまで利用していなかった状況。仕事の合間をぬって、わざわざATMに足を運んでいたので、手間と時間がかかり、負担になっていた。            

PCやスマホから手軽に振込できるだけでなく、振込手数料もおトクになったことで、銀行取引に関わる時間と労力の削減に、コストをかけずに成功。

(4) 税金・公共料金の支払い

「ペイジー」に対応しているインターネットバンキングは、税金や公共料金などの各種料金の支払いができます。金融機関によってはペイジーに対応していない場合があることから、税金等の支払いを考えている場合は、事前の確認が必要です。

(5) セキュリティについて

インターネットバンキングは、通信暗号化や、不正利用防止のため二要素認証、二段階認証の方式を採用し、セキュリティ強度を上げている場合が多く、操作履歴で不正利用の有無をチェックできるようになっております。セキュリティを理由に導入に踏み切れない企業も多いのが実情ですが、懸念点を金融機関に問い合わせて、預金通帳・印鑑の管理方法の見直しを含めてご検討ください。

なお、金融庁や金融機関のホームページでは、犯罪者の最新の手口についての注意喚起や、具体的な手口の内容について公開しています。利用者として、日ごろから、世の中でどのような手口が横行しているのかを知る癖を付けること、可能な対策を講じることが重要です。

金融庁ホームページURL:https://www.fsa.go.jp/

(6) 利用しているサービスとの連携

最近では、インターネットバンキングとAPI(Application Programming Interface)連携が可能なサービス(クラウド会計ソフト等)が増えています。
APIによるデータ連携ではログインIDやパスワードをサービス提供事業者に預けることなく、利用者自身が銀行のシステムを通して利用したいサービスに対してデータ連携に関する許可を与えるため、よりセキュアな環境で安心・便利に残高や入出金情報の自動取得を行っていただくことが可能になります※。
会計ソフト上でインターネットバンキング上の取引明細(残高照会、入出金明細等)を自動取得し、自動で仕分けを行えるなど、シームレスなデータ連携が可能で、経理業務の効率化に繋がります。なお、使用している会計ソフトが、インターネットバンキングと連携可能かは事前確認が必要です。

※金融機関の口座情報を外部連携するAPI には、参照系APIと更新系APIの2種類あります。参照系APIは金融機関の入出金明細や残高情報等を外部サービスに情報連携するAPIで、更新系APIは外部サービス内から振込に係る情報連携を実現するAPIです。

(7) インターネットバンキングを利用するまでの手続き

まず、金融機関で法人口座の開設が必要です。法人口座を開設後に、インターネットバンキングの契約をする流れになります。実際の利用は、ID・パスワード、ワンタイムパスカードの受領、パソコン上の初期設定が完了した後となります。

(8) まとめ

インターネットバンキングは、利便性やその機能から、経理業務の効率化に貢献できる可能性があります。安価なサービスが増えていて、あらゆる企業が導入しやすい環境が整いつつあります。業務プロセスのデジタル化戦略として、導入を検討されてはいかがでしょうか。

ABOUT執筆者紹介

三井住友銀行
(トランザクションビジネス本部)

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