【家電ライターが解説】会社でもテレワークでも使える!足元があったかい「個たつ」
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オフィスの広い空間では、どうしても足元が冷えがちです。小さなオフィスでも換気のため、足元が冷える席が出てきてしまいます。冷え性の方はひざ掛けなどを用意して寒さや風を凌いでいるかもしれませんが、最近では省エネで暖かい足元の「個別」暖房機器がいろいろ発売されています。言うなれば「個たつ」です。
土足やスリッパに関わらず使えるパネルヒーター
あまり耳慣れない暖房機器ですが、ここ数年で人気のヒーターです。板状のヒーターが屏風のように3面ほどあり、床に「コ」の字にして立てておくことで3方から足を温めてくれます。
土足でくつをはいたまま使うなら、アイリスオーヤマやオーム電機の3面式がいいでしょう。3面なので床面のヒーターがなく、くつをはいたままで使えます。
スリッパに履き替えるオフィスなら、山善のひざ掛け付きパネルヒーターがオススメです。床面も温める4面式なのでスリッパを脱いでも暖かく、ひざ掛けをパネルヒーターまで被せればこたつのような暖かさです。
足元でもオシャレに気を付けたい方には、女性に大人気のFrancfranc(フランフラン)をオススメします。デザインが数種類あり4面式に加えて箱型をしっかり補強できる補強材が5面あるので、重いひざ掛けを掛けてもパネルヒーターが型崩れしません。
もちろん土足のオフィスでも、4,5面式を置いてパネルヒーターに足を入れるときはくつを脱いでもいいでしょう。
玄関を上がるオフィスなら個人用のホットカーペットも
土足のオフィスではオススメできないが、くつを脱いで使うなら40cm四方の一人用カーペットがオススメです。いくつかのメーカーから発売されていますが、価格は2000円~4000円程度とお手頃で、電気代も1日8時間使っても4円かかりません。
床に置いて足を温めることもできますが、ちょうどパイプ椅子の座面と同じサイズなので、オフィスチェアの上に置いてお尻を温めるのに使ってもいいでしょう。
ひとまわり大きな45cm四方の製品もありますが、筆者の経験からいうと40cmがオススメです。また電気毛布のように柔らかいのですが、ホットカーペット本体は洗えないので注意してください。メーカーによってはカーペット本体に洗えるカバーを付けて使うタイプもあります。
手がかじかむような作業ではティッシュ箱サイズの温風ヒーターなども
たとえば冷たい水に触れなければならない作業や、屋外でのお仕事で普通の手袋では手がかじかむという場合にも、オススメしたい製品があります。とくにガレージでの作業や納屋での農作業向けにオススメします。
ひとつはティッシュ箱サイズの温風ヒーターです。トイレや脱衣所で使うヒーターより、さらに一回り小さくしたタイプで、工場や屋外の作業場でパソコンに入力したいが、手がかじかんでキーボードが打てないという場合に便利です。電気ファンヒーターなので、すぐに温風が出て、すぐに手を温められます。サイズがコンパクトなので、消費電力も少なく10分使っても1円程度しかかかりません。ただし体や部屋全体を温めるヒーターではないので、あくまで手や足といった部分的に使うヒーターです。またこちらの製品は、コンセントに指して使うタイプです。
厳しい寒さの現場作業で、普通の手袋では指先がかじかんでくるという場合は、ヒーター入りの手袋がオススメです。電源にはモバイルバッテリーを使うので、コンセント不要です。指先まで温められる手袋は、少しコツゴツしていてデザインがいいとは言えないところが難点です。ただFrancfrancのようなデザイン性の高い製品もあります。こちらは指先がなく手の甲だけを温めるタイプですが、長時間ガレージや倉庫でパソコンの入力をする場合などにオススメです。
寒い地方での倉庫・ガレージでのデスクワークなら着るこたつもあり!
農業や倉庫で一日中寒い中で座り仕事する場合は、「着るこたつ」がオススメです。普通のこたつは中に入って座るものという印象でしょう。最近は椅子に座って入るタイプのこたつもたくさんあります。しかし「着る」こたつはあまり耳にしません。
これらは電気毛布を着られる用に縫製したものです。ズボンのようになっているもの、胸まで温かいサロペットのように縫製されたもの、毛布の中央に顔を出す穴がありポンチョのように着るものものなどさまざまあります。2022年から電気代の高騰でエアコンを付けずに暖が取れるとして、また電気代も節約できると今も流行が続いています。1日8時間使っていても電気代は6.4円と、電気ストーブの248円に比べると電気代が1/40と激安です。
寒さが厳しい場合はコンセントに差し込むタイプ、立ったり座ったりが多い場合はモバイルバッテリタイプがオススメです。ただモバイルバッテリタイプは厳しい寒さ向けではありません。
さまざまな現場で温かく仕事ができれば作業効率もアップ!
これまで仕事場や現場で暖を取るといえば、エアコンか電気・ガス・石油ストーブぐらいしかありませんでした。あとは着こんで寒さを凌ぐという方も多かったでしょう。
最近では技術やヒーターが進化して、色々な製品が登場しました。これらを便利に使えば、寒い中でも仕事がはかどります。またどうしても場所によっては「寒暖差」があり寒い人が着こんで温かい人に合わせるという場合が多かったでしょう。とくに風が通るオフィスの足元などです。これらはパネルヒーターを使えば、温かい場所にいる人より「頭寒足熱」になって人気の席になるでしょう。
ABOUT執筆者紹介
家電ライター/エンジニア 藤山哲人
「羽鳥真一モーニングショー」「ZIP!」「ゴゴスマ」「イット!」「news every」「Nスタ」などのワイドショーやニュースで節電や省エネを含めた家電などのコメンテーターとして多数の番組に出演。またレギュラーのラジオ番組のほか家電専門媒体「家電Watch」や「現代デジタル」「文春オンライン」などでも、家電やその回りの技術記事を“優しく楽しく面白く”解説している。