【創業ガイド Vol.07】起業準備のために必要なお金を試算してみよう!「起業の3つのお金準備シート」ダウンロード特典付
起業応援・創業ガイド
事業は「お金」ではじまり、「お金」で終わると言っても、過言ではありません。お金がなければ、始めることもできず、お金が尽きてしまえば、事業を続けていくことができないからです。これから事業をはじめていくにあたり、あらかじめ必要なお金を計算し、準備と検討をしておきましょう。
お金の準備って何? 開業資金・運転資金・生活費
起業するときに考慮するべきお金の種類は以下の3つです。
- 開業資金
- 運転資金
- 生活費
それぞれの内容について順番にご説明していきますので、「どのような費用を見込んでおく必要があるのか」を実際に自分の事業にあてはめて、考えてみましょう。この記事の最後で、「起業の3つのお金準備シート」が無料ダウンロードできます。金額を書き込むだけで、開業資金・運転資金・生活費の3つのお金が把握できますので、是非ご活用ください。
1. 開業資金
1つ目は、『開業資金』です。
事業を開始するために必要となる資金のことです。例えば、店舗や事務所の開設費用、内装費用、事業や商品やサービスの広告費用やPR費用、事務所の備品などが該当します。大きな金額のものは、1社だけでなく複数から同じ条件で「見積もり」をとり、無駄な出費を抑えていくことが大切です。
注意点
各項目のバランスに注意しましょう。特に設備投資や内装などの金額が大きいものは、本当にそれでなくては事業ができないものなのか、まずはコストを抑えた設備ではできないものなのか考えてみてください。せっかく起業するのだから、最高の設備でスタートしたいというお気持ちはわかります。でも、起業初期は、色々なリスクに備えて、控え目な設備投資にしておくことも検討しましょう。しっかり軌道にのり、お金に余裕ができた時に、本当に欲しい設備に投資するという選択もよいのではないでしょうか。
2. 運転資金
2つ目は、『運転資金』です。事業を行うために必要となる資金です。
事業を運営していく上で発生する、事務所や店舗家賃、共益費、水道光熱費、電話や携帯、WiFiなどの通信費、従業員への給与、広告費、商品の仕入れ、旅費交通費、などが代表的です。その他にも、借入をされた方は、借入金の返済の元本や利息も考慮する必要があります。
3. 生活費
3つ目は、『生活費』です。プライベートの生活をするための資金です。
「生活費は事業には関係ないのでは?」と思われたかもしれません。でも、1.2.3.と3つセットで考えておくことが起業初期においてはとても大切です。また、事業が軌道に乗るまでは、事業とプライベートのお金は混在しがちです。事業でお金が足りなければ、個人(プライベート)からも補填するし、生活費が足りなければ、事業のお金から個人(プライベート)から出す、こんなことがよく起こります。
なるべくそうならないように、個人(プライベート)のお金も見積もっておいて、あらかじめ準備しておくと安心です。
起業のお金の準備チェックリスト
「起業の3つのお金準備シート」をご用意しました。無料でPDFダウンロードできますので、下記の項目ごとの説明をみながら、チェックリストに必要な資金を書き出してみてください。
※このチェックシートは、起業時の参考程度として御自身の責任にてご利用をお願いします。
まとめ
起業するときに準備するべき3つのお金について、ご説明してきました。
- 開業資金
- 運転資金
- 生活費
起業後に売上がなくても生活できて、事業も運営できるお金を最低6ヶ月分は用意してから起業しましょう。この記事で、必要な項目をおさえたらチェックリストに書き込んでみてくださいね。具体的に書いてみると、必要な資金も明確になり、準備も一歩前に進みます。
次回は、「起業と資金調達」についてです!是非ご覧ください。
ABOUT執筆者紹介
税理士 吉村知子
ビジネス拡大のため、開業してから法人化を目指す個人事業主や法人のための税理士として、ともにビジネスの飛躍を目指す経営のサポートを行う。また、法人や個人事業主の顧問契約だけでなく、個人事業主向けの講座を開講。確定申告をゴールとしながら、経営者として必要となるお金の知識を学ぶオンラインプログラムが大好評。
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