15 February

withコロナでどうする?企業の採用活動

掲載日:2021年02月15日   
社会保険ワンポイントコラム

新型コロナウイルス感染拡大により、WEB会議システムを活用したオンライン面接を取り入れる企業が増加している。コロナ禍の採用活動について、どうするか。オンライン面接のメリット・デメリット、導入時のポイントについて解説する。

採用活動はオンライン活用の時代へ

2020年2月20日に厚生労働省が発表した「イベントの開催に関する国民の皆さまへのメッセージ」を契機に、合同企業説明会の中止が相次ぎ、採用活動はオンラインを取り入れた実施へと変化してきている。経済産業省も、新型コロナウイルス感染症への対応を踏まえ、採用選考活動に関する要請事項として「学生の意向にも配慮しつつ、インターネットをはじめ多様な通信手段を活用した面接や試験を実施するとともに、その旨を積極的に情報発信すること」をあげている。

応募者側からすると、オンラインを活用していない企業についてはイメージダウンにつながり、企業規模に関係なく、オンライン化への対応力が採用活動の明暗を分けるといえそうだ。

オンライン面接のメリット・デメリット

メリット

採用活動のオンライン化として、Web会議システムを使用したオンライン面接導入がある。オンライン面接のメリットとしては以下があげられる。

① 移動時間・交通費等、手間やコストの削減
オンライン面接だと、応募者は自宅から参加することができ、遠方であっても、時間や交通費等を考慮することなく気軽に応募できる。その為、優秀な応募者と面接する機会が増える。また、会社側も来社準備が不要となり、待ち時間を含めた時間の削減や面接の効率化につながる。

② 日程調整の容易さ
移動時間や待ち時間等の考慮が不要となる為、双方の都合が合えばすぐにでも実施可能である為、調整が容易である。

③ 面接枠確保数の増加
効率化を進めていくと、従来よりも多くの応募者と面接することも可能といえる。

④ 面接の振り返りが可能
Web会議システムの録画機能を利用し、後日、面接時の様子を確認することも可能である。面接内容を社内で共有することもできるし、面接官の育成教材として活用することもできる。

⑤ 新型コロナウイルス感染防止に最適
密を避け、双方の感染リスクを抑えることができるとともに、緊急事態宣言発令等があった場合でも、そのまま実施可能の為、影響を受けにくい。

デメリット

このようにいいこと尽くめのようなオンライン面接であるが、一方、デメリットもある。以下のようなものがあげられるが、事前に準備することである程度の対策はできるので参考にして欲しい。

① 通信トラブル問題
通信環境に左右される為、画像が乱れたり音声が途切れたり、円滑に面接が進行できない等のトラブルが発生する可能性がある。
企業側が事前に通信環境をチェックすることは必須であるといえる。応募者については、事前に使用ツールの案内や通信環境の確認方法を連絡したり、万が一トラブルが発生した場合に備え、電話で話せるように準備して貰ったり、面接日時の振替も可能であることを案内しておくと、応募者も安心してオンライン面接に臨むことができるだろう。

② カンペ問題
オンライン面接ならではであるが、よくある質問事項に対して「カンペ」を事前に用意し、それをオンライン面接中に見ながら回答する応募者もいるようだ。
質問の内容をユニークなものにしてみたり、あえて「何か見てますか?」と指摘してみて対応力を確認してみるのも良いかもしれない。

③ レコーディング問題
使用するWeb会議ツールによっては、応募者が面接を録画することも可能である。録画されても問題とならないよう、選考に関わる面接官については、事前にトレーニングをしたり、面接時のガイドラインを強化する必要がある。

④ イメージ問題
双方にいえることであるが、画面を通じて伝わる印象が異なる場合はどうしてもあるようだ。1次面接はオンラインで行っても、2次面接や最終面接は対面で面接を行うなど、ハイブリッド型での面接が望ましいといえる。
また、企業側としては、ホームページの採用サイトを充実させ、オンライン面接では伝わらない会社の雰囲気等、情報を補足できるようにしておくことも効果的である。

⑤ 情報漏えい問題
Web会議システムでは、パソコン上で資料を共有することができる。他の応募者の履歴書や社内文書等を誤って画面共有をしてしまうと、応募者に見られてしまったり、録画され、企業としての情報の取扱いが問題になる可能性がある。そういったことのないように、使用するパソコンや、機密情報の取り扱いについて事前に確認をしておき、十分に注意をする必要がある。

オンライン面接を導入する際のポイントは?

初めてオンライン面接を導入する場合、まずは従来の対面面接と変わる点について確認しよう。例えば、ペーパーテストを実施する場合があるが、今はオンラインでも可能のものがある。どちらで行うか検討が必要である。また、事前に履歴書等を入手しておく等、オンライン面接導入で手順が変わる可能性もある。
上記のとおり、オンライン面接については、事前準備が鍵といえる。当日に備え、事前準備を入念にし、応募者に良い印象を与えることができるようにしておきたい。

withコロナ時代、面接については、オンラインと対面とのハイブリッド面接が主流となりそうだ。今回ご案内した情報を参考にしてコロナに負けずに採用を成功させて頂きたい。

ABOUT執筆者紹介

社会保険労務士法人SOPHIA 代表
松田 法子

原稿提供元株式会社ブレインコンサルティングオフィス「かいけつ!人事労務」
 
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