01 August

中小企業等経営強化法の施行と固定資産税の特例

掲載日:2016年08月01日   
税務ニュース

7月1日に、中小企業等経営強化法が施行されました。これにより、中小企業・小規模事業者等が、この法律に規定する認定経営力向上計画に基づき取得をした経営力向上設備等に該当する一定の機械および装置に課される固定資産税の課税標準を、最初の3年間、2分の1とする特例措置が開始されています(平成28年7月1日から平成31年3月31日までの間の取得が対象になります)。

この制度の対象は下記の法人または個人です。

[1] 資本金の額または出資金の額が1億円以下の法人

[2] 資本もしくは出資を有しない法人の場合、常時使用する従業員の数が1,000人以下の法人

[3] 常時使用する従業員の数が1,000人以下の個人
また、制度の適用対象となる一定の機械および装置とは下記の[1]~[3]のいずれにも該当するものとなります。

[1] 販売開始から10年以内のもの

[2] 旧モデル比で生産性(単位時間当たりの生産量、精度、エネルギー効率等)が年平均1%以上向上するもの

[3] 1台または1基の取得価額が160万円以上のもの

なお、この制度は、対象となる機械および装置を購入しても、今年の年末までに認定が受けられない場合には、減税期間が2年となってしまうため、申請する際には余裕をもって行う必要があります。経済産業省は、通常であれば、申請書の受理から認定まで最大で30日要する可能性があるとしています。

お客様満足度No.1・法令改正に対応した財務会計ソフト「会計王」はこちら

  • おんすけ紹介ページ

Tag

最新の記事

2025年11月12日経営相談の現場から[シリーズ第17回]契約を取りたい!BtoBサービスの商談の勘所
2025年11月11日青色申告で経費の判断、なぜ必要?経費になるもの・ならないもの、家事按分の方法を解説
2025年11月10日非農家から年商1000万円以上をめざす新規就農に必要なものは?
2025年11月10日子どもと話したいお金と税金のはなし[第9回]:生き物は備品と同じ?動物園のゾウやサーカスのライオンと税金のはなし
2025年11月06日【確定申告】青色申告承認申請書、いつ出すべき?年明け提出では間に合わない理由を解説
人気記事ランキング
2025年10月24日 【インボイス】「原則課税vs簡易課税」どっちがオトク?2割特例終了に備えて比較してみた
2025年04月23日 特定親族特別控除とは?大学生が150万円まで稼いでも63万円控除できるの?扶養控除との違いや課税リスクも解説
2023年12月02日 「国民年金の控除証明書が届いていたんですけど、どうしたらいいですか?」と問われたら、何と答えればよい
2025年07月10日 定額減税、まだ終わってない?2025年度(令和7年度)住民税の決定通知書で確認すべきこと
2022年04月26日 JA「建物更生共済」の保険料は年末調整で控除できる?所得税の扱いを確認しよう
2025年10月27日 経営相談の現場から[シリーズ第16回]最近は法人口座の開設が難しいって、本当ですか?
2025年08月21日 特定親族特別控除を受けると、ひとり親控除がなくなるのはなぜ?大学生を扶養するシングルの税リスクを解説
2025年04月22日 【税理士監修】確定申告で源泉徴収票がない場合の対処法を解説
2025年10月20日 オフィスのカギ問題を一挙に解決「スマートロック」1万円以下で始められる製品~大規模オフィス・工場まで
2025年06月06日 「食料品の消費税ゼロ」とは?非課税・免税の違いと実施された場合の影響を解説

カテゴリ

お問い合わせ

お問い合わせ

当サイトへのお問い合わせはこちらよりお願いします。