誰にでもできる!スマホで簡単、野菜の撮り方で売上倍増!
農家おすすめ情報
スマホで簡単、見せる写真の重要性
今は、SNSを活用して情報発信している農家も多いのではないでしょうか。情報発信で大切なことの中に「写真」があります。中でもECサイトを使って野菜を販売するケースでは、「おいしそうな野菜」に見せるために「写真」はなくてはならないものです。そして、農作業の合間にふと訪れたシャッターチャンスは日常によくあることです。今回は、スマホで手軽に撮影できるテクニックを紹介します。テクニックと言ってもカメラの専門知識などは必要ありません。ここでのテクニックは、撮影する皆さんの「心がけ」です。写真一枚で野菜の見栄えもよくなり、お客様の購買意識があがります。
背景に気を付ける
野菜の写真を撮影する際に最も重要なポイントの1つが「背景」です。写真の背景は、野菜の魅力を引き立てるために非常に大切です。背景に気を付けることで、野菜自体が主役となり、見る人に強い印象を与えることができます。
例えば、撮影場所が畑であれば、建造物などが背景に写り込まないように注意しましょう。これらは、野菜の自然な美しさを損なう可能性があります。自然な背景、例えば畑や緑豊かな風景などを選ぶと、野菜の新鮮さやナチュラルな魅力が協調されます。
また、野菜セットなどのイメージ写真を撮影する場合には、シンプルな背景も効果的です。白い布や木製のテーブル、木箱、ザルなど、野菜の色彩を際立たせるシンプルな背景を選ぶことで、野菜自体の美しさが一層引き立ちます。特に最近流行りの色鮮やかなカラフル野菜の場合、その特徴がより一層目立ちます。
よく目にするSNSでの投稿写真で、コンテナや新聞紙の上に置いて野菜を撮影しているのをみかけます。よく目にするということは、多くの人がしている撮影ということ。他の人との差別化のチャンスです。
光と影
写真の出来栄えを大きく左右する要素が「光と影」です。適切な光を使うことで、野菜の質感や色合いが鮮明に表現され、写真全体のクオリティが向上します。
まず、自然光を活用することをお勧めします。自然光は、野菜の自然な色合いや質感を最も美しく表現することができます。特に、朝や夕方の柔らかい光は、野菜に温かみを与え、見る人に「新鮮でおいしそう」と感じさせる効果があります。
逆光という言葉を聞いたことがあると思います。光に向かって人物を撮影すると顔が真っ暗になってしまいます。撮影する際、光がどの位置から当たっているかを確認しましょう。光の方向は「順光・逆光・斜光」と大きく三つに分けられますが、特に「順光」「逆光」に注目してください。順光は被写体の正面から射す光のことで、撮影する人が光を背にしている状態。反対に、逆光は被写体の後ろに光がありますので被写体の影が手前に出てきます。
畑の野菜は順光で撮るとキレイに映ります。
料理は逆光で撮りましょう。
逆光で尚且つ自然光で撮影すると立体感がでます。
また、よく見かける影が入り込んだ残念な写真、余計な影は入れこまないことです。
撮影したい被写体に影が写り込んでしまう場合は、影が入らない位置から撮影し、後に編集で画像を拡大すれば解決します。
以上のポイントを押さえて撮影することで、スマホでも簡単に魅力的な野菜の写真を撮ることができます。背景に気を付け、光と影を上手に活用することで、野菜の持つ自然な美しさを引き出し、消費者に強いインパクトを与えることができます。
写真は購買意欲に直結しますので、是非、これらのテクニックを試してみてください。その結果として売上げがアップすることを願っています。
おまけの虎の巻
僕は、スマホカメラの最大スペックで撮影しています。動画も4Kで撮影しています。データが大きくなるというデメリットはありますが、後にメディアの取材などで画像提供の依頼があった時には大きなサイズが必要になるからです。過去にデータ量を気にしていたことで、テレビや雑誌で使えないという経験をしました。
せっかく撮影した写真がピンボケの場合はどうしますか。写真がないと読者に伝えたいことが伝わりにくくなってしまいますが、ピンボケの写真は使わない方が良いです。中途半端な伝わりにくい写真は、今まで作り上げてきたイメージを一瞬で崩してしまいます。
ABOUT執筆者紹介
武井敏信
タケイファーム代表。「営業はしない」がポリシー。今まで350種類を超える野菜を栽培し、年間栽培する野菜は約140品種。独自の販売方法を生み出し、栽培した野菜の95%をレストランへ直接販売している。趣味は食べ歩き。一般社団法人Green Collar Academy理事。青山学院大学ABS農業マーケティングゲスト講師。京都和束町PR大使。