01 November

年末調整は所得税と復興特別所得税の合計額で

掲載日:2013年11月01日   
税務ニュース

今年も「年末調整」を行う季節が近づいてきました。

「年末調整」は、その年に支払われる最後の給与で、その年に支払を受けた給与や賞与などから源泉徴収した税額と、その年の年税額の総額とを比べて、その過不足額を調整するために行いますので、給与所得者の多くの方々は、12月の給与で「年末調整」を行うこととなります。
平成25年分の「年末調整」では、源泉徴収すべき所得税の額の2.1%相当額に対して復興特別所得税が課されている点に気を付ける必要があります。
平成25年1月から、支払を受けた給与や賞与から源泉徴収された税額は、所得税と復興特別所得税の合計額となっていますので、平成25年分の「年末調整」では、所得税と復興特別所得税の合計額で、1年間の税額計算を行うこととなります。

また、平成25年分の所得税からは、給与所得控除額の上限が設定されています。
平成24年分までの給与所得控除額は上限が無く、給与等の収入金額が多くなれば控除額も多くなる仕組みでしたが、平成25年分からは上限が設けられ、給与等の収入金額が1,500万円を超える場合の給与所得控除額は245万円に据え置かれています。

これらの改正のほか、役員等の勤続年数が5年以下である人が支払を受ける特定役員退職手当等については、いわゆる2分の1課税が廃止されていますので、この場合の退職所得の課税対象は、退職所得控除額を控除した残額の2分の1に相当する金額ではなく、退職所得控除額を控除した後の全額となります。

お客様満足度No.1・法令改正に対応した財務会計ソフト「会計王」はこちら

  • おんすけ紹介ページ

Tag

最新の記事

2025年12月19日ざっくり相続税の計算はどうやる?どんな場合に相続税がかかる?子2人で1億円相続した場合の相続税はいくら?
2025年12月16日青色申告はいつから?確定申告の期間と遅れた場合のデメリットを解説
2025年12月15日経営相談の現場から[シリーズ第18回]値上げができる会社は何が違う?
2025年12月12日【2025年分年末調整】通勤手当の非課税限度額の引き上げとは?誰が対象?処理方法も解説
2025年12月09日農家のための青色申告入門|農業所得用申告で節税・手続き・会計ソフト活用法
人気記事ランキング
2025年07月10日 定額減税、まだ終わってない?2025年度(令和7年度)住民税の決定通知書で確認すべきこと
2025年09月15日 【2025年度(令和7年度)税制改正】個人事業主はいくらまで稼げば無税?知っておきたい非課税の上限
2025年04月23日 特定親族特別控除とは?大学生が150万円まで稼いでも63万円控除できるの?扶養控除との違いや課税リスクも解説
2025年08月21日 特定親族特別控除を受けると、ひとり親控除がなくなるのはなぜ?大学生を扶養するシングルの税リスクを解説
2024年03月20日 「4・5・6月の残業を減らすと社会保険料が少なくなる」は本当か
2024年10月30日 なんでうまく充電できない?USBケーブルと充電器のトラブル
2025年04月22日 【税理士監修】確定申告で源泉徴収票がない場合の対処法を解説
2025年09月23日 青色申告の個人事業主でも「ふるさと納税」できる?限度額の計算と確定申告を解説
2024年10月23日 【インボイス】消費税の2割特例、こんなはずでは…ありがちな誤解を4つ解説
2024年03月01日 結局、一番得する社長の役員報酬額はいくらなのか!?

カテゴリ

お問い合わせ

お問い合わせ

当サイトへのお問い合わせはこちらよりお願いします。